オーストラリアンシェパードの尻尾がない理由と飼い方のコツ4つ

犬の尻尾って、さわりたくなりませんか?
私の愛犬は尻尾が小さい犬種なので、尻尾が大きい犬をみるとついさわりたくなります。
犬の尻尾はとてもかわいいですよね。

実は、犬の中には尻尾を切られている犬種があります。
その中のひとつが、オーストラリアンシェパードです。
本当はオーストラリアンシェパードには、大きくてフサフサの尻尾があります。

「どうして尻尾を切るの!?」

「痛そうでかわいそう」

私たちからすると、とても不思議ですよね。
尻尾を切られる犬がいるとはじめて知ったとき、私はすごくショックでした。
想像したくないし、切らないであげてほしい。

そこでこの記事では、オーストラリアンシェパードの尻尾がない理由と飼い方のコツ4つを解説します。

オーストラリアンシェパードの尻尾がない理由は?


オーストラリアンシェパードの尻尾がない理由は、牛や羊を追うときに踏まれてケガをする危険性があったためです。

ヨーロッパのバスク地方の羊飼いは、牧羊犬としてオーストラリアンシェパードをオーストラリアに連れていきました。
その後羊飼いは、オーストラリアンシェパードとアメリカに渡ります。

アメリカに渡ったオーストラリアンシェパードは、牧羊犬にとどまらず牧畜犬としても働くようになりました。
牧畜犬とは、主に牛の管理をする犬のことです。

任務中の事故を防ぐため、オーストラリアンシェパードは尻尾を切られるようになったのです。
現在も、尻尾を切る習慣は残っています。

オーストラリアンシェパードのほかにも、尻尾を切られている犬種はたくさんいます。
尻尾を切ることを禁止している国もありますが、日本では禁止されていません。

生活に支障がなければ、尻尾を切らずにありのままの姿でいさせてあげたいですよね。
犬の身体を守るためなら、尻尾を切るのは仕方ないのかもしれません。
でも、愛犬が尻尾を切られたらと思うと、いたたまれない気持ちになります。

尻尾を切る方法2つ

尻尾を切ることを、断尾(だんび)といいます。
断尾の方法は2つあります。

  • 切断法
    メスやはさみで外科的に尻尾を切る方法。
  • 結紮法(けっさつほう)
    尻尾をゴムバンドなどでしめつけて壊死させる方法。

子犬は痛みを感じないと言われていたため、昔から断尾は麻酔をせずに行われています。
しかし現在は、断尾をされた子犬が鳴き声をあげることから、痛みを感じているのではないかと言われています。

自分が犬だったらと思うと恐ろしいです。
家庭犬であれば、尻尾があってもいいのではないかと思ってしまいます。
断尾をするなら、苦痛のない方法でしてあげてほしいですよね。

断尾のデメリット3つ

任務中の事故から、オーストラリアンシェパードを守るために行われた断尾。
身体を守るためとはいえ、デメリットがあるのです。
断尾のデメリットをみていきましょう。

・平衡感覚や身体能力がそこなわれる

犬は走るとき、尻尾を左右に動かしてバランスをとります。
泳ぐときは、尻尾を動かして舵をとることで、前に進みやすくなります。
断尾すると身体能力が低下し、生活しづらくなってしまうのです。

・犬同士のコミュニケーションがとりづらくなる

犬同士は相手の尻尾の動きで感情を判断します。
尻尾がない犬の感情はわかりにくいため、他の犬から警戒されてしまいます。
他の犬との交流が少なくなると、社会性を身につけるのが難しくなる可能性が出てきます。

・感染性にかかるリスクがある。

断尾した傷口からウイルスが入り、最悪の場合は後遺症が残ることもあります。

断尾が犬にあたえる影響はとても大きいです。
私たちも、尻尾の動きで犬の感情を想像しますよね。

私の友人に、反応の薄い人がいます。
どうにか気持ちを理解したくて、たくさん話をするよう心がけています。
話していて友人の気持ちがわからないとき、私もよく不安になってしまうのです。

人間同士でもなにを考えているかわからない人とは、コミュニケーションがとりづらいですよね。
尻尾のない犬に警戒してしまう気持ち、わかる気がします。

尻尾があって他の犬に嫌がられることなく、思いっきり走りまわれる生活をさせてあげたいものです。
飼い主にとっては、愛犬の楽しそうな姿をみるのが幸せですよね。

オーストラリアンシェパードは才能豊か

オーストラリアンシェパードの性格はとても魅力的です。

  • 賢い
  • 飼い主に忠実
  • 喜ばせることが好き
  • 優しい
  • 穏やか
  • 活動的で遊び好き
  • 順応性がある

非常に才能が豊かなので、救助犬・盲導犬・競技犬・介助犬としても活躍しています。
優しく穏やかなので、子供がいる家庭にもおすすめです。

優秀すぎて、うらやましいですね。
私にも少しわけてほしいです。

犬種によって性格が違うのがおもしろいですよね。
私の愛犬はどんくさくて、かわいくてたまらないです。
飼ってしまえば、どんな子でもかわいいですよね。

オーストラリアンシェパードの飼い方のコツ4つ

オーストラリアンシェパードを飼うときのコツは4つあります。

・スキンシップの時間を十分にとる

オーストラリアンシェパードは寂しがりやで、ひとりの時間が長いとストレスがたまります。
ストレスがたまると、問題行動を起こしやすくなります。

できるだけ、一緒に過ごす時間をつくりましょう。
空き時間におもちゃで遊んだり、褒めるときにたくさんなでたりすることで、幸福感を感じ安心して過ごしてくれます。

・1日2回は散歩をする

牧羊犬として働いてきたオーストラリアンシェパードは、とても体力があります。
1日2回、それぞれ1時間は散歩するようにしましょう。

散歩をしながら、坂をのぼったり走ったりするのもおすすめです。
フリスビーやボール遊びなど、頭を使う遊びも取り入れて、十分に発散させてあげましょう。

・しっかりしつけをする

オーストラリアンシェパードは、動いているものを追いかけたり、噛んだりする習性があります。
子犬の頃からきちんとしつけをし、飼い主が犬をコントロールできるようにしましょう。

賢いのでしつけをすればすぐ覚えますが、間違ったことを覚えると正すのが大変です。
一貫性のあるしつけをしましょう。

・ブラッシングを週に1回はする

オーストラリアンシェパードは、長毛種でダブルコートです。
抜け毛が多く毛玉になりやすい犬種なので、最低でも1週間に1回ブラッシングするようにしましょう。

オーストラリアンシェパードは、十分な運動と飼い主とのスキンシップが必要です。
たくさん一緒に過ごせる人が飼い主に向いていますね。

私は愛犬を飼うとき、犬は毛が抜けるものだと覚悟していました。
でも、飼いはじめたら抜け毛の掃除が大変で、イライラしてしまったことがあります。

オーストラリアンシェパードを家族として迎えるときは、4つのコツを実践できるか検討してくださいね。

まとめ

  • オーストラリアンシェパードの尻尾がない理由は、牛や羊を追うときのケガを防ぐため。
  • 断尾すると身体能力が低下し、犬同士のコミュニケーションも取りづらくなる。
  • オーストラリアンシェパードは才能が豊かで、子供がいる家庭にも向いている。
  • 飼い方コツは、散歩・スキンシップ・しつけ・ブラッシングの4つ。
  • 飼い主に向いているのは、オーストラリアンシェパードとたくさん一緒に過ごせる人。

オーストラリアンシェパードは、今もなお断尾されています。
断尾されていないオーストラリアンシェパードを探すのは、とても難しいです。

尻尾があるオーストラリアンシェパードを飼いたいときは、ブリーダを探して断尾しないように交渉する必要があります。

私はフレンチブルドッグを飼っていますが、もともと尻尾がとても小さいです。
尻尾がないと言ってもいいほどです。

尻尾が大きかったら、もっと愛犬の気持ちがわかるのに…とよく思います。
飼い主は誰でも、愛犬の気持ちを知りたいですよね。

言葉が通じない分、犬のしぐさや表情そして尻尾の動きは、とても重要です。
いつか、尻尾があるオーストラリアンシェパードが“普通”になればいいですね。