ボーダーコリーが落ち着く年齢はあるの? 適切な飼育管理で楽しい生活を!

ピンっと尖った立ち耳と、ふわっとしたボリューム感のある毛並み!
元気いっぱいに走り回る姿は、見ている私たちも楽しい気分にしてくれるボーダーコリー!

ドッグスポーツがとても得意な運動神経抜群なワンちゃんですが、

「かわいいっ!」

という軽い気持ちで飼い始めると、ワンちゃんの問題行動に悩まされてしまうかもしれません。

この記事では、ボーダーコリーの性格や飼い方のコツなど、お迎えする前に知っておくべき大切なことをご紹介します!

ボーダーコリーという犬種をしっかり理解しておくことで、ワンちゃんとの理想的な楽しい生活が送れると思いますよ。

ボーダーコリーの歴史

まずは、簡単にボーダーコリーの歴史からみていきましょう!
原産国はイギリスです。

イングランドとスコットランドの国境地域(ボーダー地方)の出身ということと、この地域で牧羊犬は【コリー】と呼ばれていたのが名前の由来だと言われています。

8世紀後半から11世紀にかけて、海賊によってスカンジナビア半島から持ち込まれた、トナカイ用の牧羊犬がその祖先だそうです。

1873年に初の全国ハーディング競技会(羊を集める能力を競う競技会)が開催され、競技会に勝てる犬を作ろうと、初めて計画をたてて繁殖を行うようになりました。

中でも、イギリスとスコットランドの国境出身のコリーが非常に良い成績をあげることで評判となります。

この犬たちは、体勢を低くしてまるで這っているように羊に近づいて、しっかり羊を見て動きをコントロールするのが特徴で、やがてこの形が競技世界のトレンドとなり【ワーキング・コリー】と呼ばれるようになっていきます。

後に出身地域の地名から【ボーダーコリー】と呼ばれるようになりました!

ボーダーコリーの歴史を読むだけでも、このワンちゃんがとても頭の良いことが見えてきますよね!

可愛くて賢いワンちゃんなボーダーコリー。
でも、なかなか言うことを聞いてくれなくて、困っている飼い主さんもいるようです。

「元気いっぱいなのは良いけど、問題行動は何とかしたいな~・・・」

なんてお悩みの方!!
ボーダーコリーはどんな性格を持ったワンちゃんなのでしょうか?

ボーダーコリーの性格や飼い方のコツは?

ボーダーコリーはどんな性格?

人間も十人十色と言われるように、ワンちゃんたちにもそれぞれ性格があるものです。

個体ごとの性格の差はあると思いますが、元々どういう性格の犬種なのかを知ることが大切ですよね!

ボーダーコリーはとにかく賢い犬種なのです!

先ほどご紹介したように、牧羊犬として羊とコントロールするために、飼い主さんの指示をきちんと考えて行動できるように交配が進められてきたからなんですよね。

ということは・・・
【しつけ】がやはりとても重要ということです!

飼い主さんは、【自分が主だよ】ということを、しっかりワンちゃんに示してあげないといけません。

その部分はどのワンちゃんに対しても同じことが言えると思いますが、なんせボーダーコリーは賢いワンちゃんなので、きちんと良好な主従関係を築くことで、早くいろいろなことをしっかり覚えてくれるようになるんです。

子犬の時ってコロコロしてとにかく可愛くて!
たまらないですよね!

もー、ムツゴロウさん並みにワシャワシャしたくなりますよね!笑


きゃわゆい!!

「こんな表情!!あなたズルいわよっ!!笑」

でも、可愛いからといって甘えさせすぎると・・・
後が大変なのです!!

主従関係がうまくいっていないと、いろんな物事に反応して吠えまくってしまう困ったワンちゃんになってしまうことも。

このいわゆる【無駄吠え】にも、きちんと理由があるんです。
無駄吠えばかりじゃありません。

  • 他人や他の犬を追いかけてしまう。
  •  散歩中に他人に嚙みついてしまう。
  •  留守番中にゴミを散らかしてしまったり、家具を傷つけたりしてしまう。

などが挙げることができます。
これらの行動は、やはり牧羊犬として、周りのいろいろな物事に対して警戒していた習慣からなんですね。

家族としてお迎えするなら、問題行動は困りもの・・・。

問題行動はストレスから起きているので、きちんとしつけをすることと、愛情を持った触れ合いで必ず改善します!

ボーダーコリーの飼い方のコツはある?

どの犬種でも、しつけは生後2~3カ月頃から始めていきます。
飼い主さんとの生活に慣れていくこの時期に、いろいろな物事に出会って慣れていきます。

  •  飼い主さん以外の人
  •  他の動物
  •  自宅以外の場所
  •  屋外問わずいろいろな物音など。

飼い主さんとのスキンシップやコミュニケーションもとても大切!
たくさん触れ合いましょう!

犬が触られるのを嫌うような部分(足先・しっぽ・耳・口回りなど)に、普段から触れてあげることで、病院へ連れていった時にもスムーズに診察を受けることができる子になります。

もし成犬でお迎えしても、根気よく愛情をもって接してあげることできちんと覚えていきます。
新しい環境に慣れてきた頃から、しつけのスタートです。

ただ子犬とは違い、今まで覚えてきたこと・身についていることに新しいことを上書きしないといけないので、どうしても時間がかかってしまうのです。

特にボーダーコリーの記憶力はとても優れているので、また新しいことを記憶していくには時間と努力が必須!

【悪いことを覚えてしまった時には、クセになる前にやめさせる】ことが大切です。
しつけというのは【叩く】とか【怒鳴る】ということではありません。

少し声のトーンを低めにして

「ダメ!」

と、言って叱りましょう。
その反面、教えたことができた時には大袈裟すぎるくらい喜んで褒めてあげてくださいね!

体を動かすことがとても大事!

元々牧羊犬であるボーダーコリーは、とにかく体を動かすことが大好き!
ボール遊びやフリスビーなどは大興奮!笑
遊び相手をしていても飽きないですよね!

「一緒に遊びたくなってきたぁー!!」

ということは、単純に運動不足はかなりのストレスになるわけです。
朝夕30分~1時間くらいの散歩も大切ですね。

お天気の関係で散歩ができない日ももちろんあります。
そういう時は、おうちの中で遊べる知育玩具などもおススメですよ!

遊ぶのが大好きなボーダーコリーは、飼い主さんが

「もう終わりだよ!」

と言っても、なかなか止めようとしないかもしれません。
やはりどんなこともメリハリが大切。

興奮状態がずっと続くのは、飼い主さんも疲れてしまいますから、ワンちゃんを落ち着かせる言葉や行動(お座りをさせたり、リードを付けることでおしまいの合図にする)などを教えてあげると良いですね!

まとめ

  1.  ボーダーコリーは、イングランドとスコットランドの国境のボーダー地方の牧羊犬。
  2.  ボーダーコリーの性格や飼い方のコツは?
  3.  飼い方のコツ
    1.  ボーダーコリーはとにかく賢くて記憶力抜群!
    2.  ボーダーコリーの飼い方のコツは、運動不足・愛情不足からのストレスをなくして、根気よくしつけをしてあげること。
    3.  遊ぶ時間はメリハリをつけて。

 

元気いっぱいのボーダーコリーは、どうしても動くものに敏感に反応してしまったりしがちですが、それはそういう犬種だから。

お迎えする前にこの子がどんな犬種で、どんな性格で、一緒に生活するためにどんなことに気をつけるべきなのかをきちんと調べてあげることも、飼い主さんの大切な役目だと思います。

ボーダーコリーが落ち着く年齢というのは、飼い主さん次第ということです。
子犬で出会うかもしれないし、成犬になってから出会うかもしれない。

どのタイミングで出会ってもそれは最高に素敵な出会いです!

大切な家族の一員として、愛情をたっぷり注いできちんといろんなことを根気よく教えてあげることで、落ち着くのは確実に早くなるはずですよ!