ボーダーコリーが賢い理由は? 接し方で差が出るワンちゃんとの生活!

元気いっぱいにフリスビーを追いかけているワンちゃんという印象があるボーダーコリー!
ドッグスポーツといえばこの犬種!と言っても過言ではありません。

そのルーツからか、ボーダーコリーは賢いというイメージが強くついています。
確かに賢いワンちゃんなのです!
でも賢いワンちゃんだからと言って、何もしなくても賢いわけではないのです。

この記事では、ボーダーコリーが賢いんだよと言われている理由を、歴史や性格、何よりも大切なしつけの仕方などを通じて知ることができます!

ボーダーコリーを家族としてお迎えすることをご検討中の方、特に初めてワンちゃんはボーダーコリーを飼いたい!とお考えの方、ぜひ一度読んでみてくださいね!

現在のボーダーコリーのルーツ

 

8世紀後半~11世紀にかけて、海賊によってスカンジナビア半島からイギリスへ持ち込まれた、トナカイ用の牧畜犬が祖先だと言われています。

イギリスの北部にあたるスコットランドに渡り、元々そこにいた牧羊犬との交配がくりかえされて、現在のボーダーコリーのかたちに近づいていったようです。

スコットランドの方言で、【コリー】は牧羊犬のことを意味するそうです。
犬種名の由来には諸説あるようですが、スコットランドのボーダー地方で飼育されていたことから、ボーダーコリーと呼ばれるようになりました。

【知能が高くないと務まらない】と言われている牧羊犬として大活躍しているボーダーコリー。
やがて、ドッグスポーツや訓練競技会に参加して、好成績を収めるようになります。

ボーダーコリーの身体能力と作業能力は、とても高く評価されています。
特に【スニーク】という、姿勢を低くしてすり足で移動する歩き方が、他の牧羊犬にはない特色で、競技会でもその能力は大いに発揮されています!

「その能力、私にもちょっと分けてくださーいっ!笑」

どんくさくて行動がとろい私には、ボーダーコリーはカッコ良すぎますね!

賢さは全犬種ナンバーワン!?

ちらっ笑

「え?ぼくがワンちゃんの中で一番かしこいって?あったりまえよーっ!!」

と言っているかはさておき・・・笑
本当に全てのワンちゃんの中で賢さは断トツなのです!

カナダのブリティッシュ・コロンビア大学のスタンレー教授によると、様々な調査において、参加した犬種の中で一位を収めているとのことなのです。

  • 最初の指示に従うか。
  • 新しい指示を何回で理解できるか。

など、色々な動きの調査の結果第一位!!

「この賢さは本物や!!

このような研究結果からも、ボーダーコリーは世界一賢い犬種だと言われているのです!

賢いからこそ大切なしつけ

いくら賢さナンバーワン!!と言っても、飼い主さんが何も教えなくても何でもできるワケではありません。

覚える能力がピカイチなので、ボーダーコリーは賢い!と思われがちですが、それはきちんとしつけがされているワンちゃんだけに言えることなのです。

犬の訓練士さんが困ってしまうくらいの問題犬の中に、ボーダーコリー多いという事実もあるそうで、犬のしつけに慣れていない人がお迎えするのはちょっと大変かもしれません。

では、ボーダーコリーのしつけはどのような事に気をつければいいのでしょうか?

散歩のしつけ

成犬になってしまうと、ワンちゃんを力だけでコントロールするのはかなり難しいものです。

子犬の頃から、引っ張らせないように教えて、飼い主さんの指示に従うことができれば大丈夫です。

散歩の時に気をつけたいことは、動くもの!
ボーダーコリーは動くものに敏感に反応してしまうことが多いので、他の人や自転車などに興奮して吠えてしまったり、飛びかかってしまうことも!

これもやはり子犬の頃から気をつけていくことが大事です。
他のことに反応させたくないときは、飼い主さんの方に気持ちを向けさせるようにすると良いですよ。

集中力と休憩のメリハリをつける

人間もそうですが、集中している時には色々なことがスムーズに頭に入るものです。
集中力が途切れないうちに、どんどん教えてあげてください。

体を動かすことが大好きなボーダーコリーは、とにかく遊ぶことが大好き!
飼い主さんが終わろうとしても

「もっと遊ぼうよ!」

と、リクエストが止まらないことも笑
遊ぶことにも全力なボーダーコリーなので、子犬のころから【おすわり】という言葉や、【リードをつける】という行動で、

「落ち着こうねー、もう終わりだよー」

と、教えてあげるようにすると理解してくれるようになっていきます。
子犬の頃に出会えたら一番いいのですが、成犬になってから出会うことだってあるでしょう。

子犬であろうが成犬であろうが、大切なのは家族として愛情深く、そして根気よく教えてあげること。

叩いたり怒鳴ったりすることがしつけではありません。
ちゃんと聞き分ける能力を持っているのがボーダーコリーです。

注意するときには声のトーンを低めに意識して、短く

「ダメっ」

「ノー」

と言ってあげると、きちんと伝わっていくはずです。
そして、飼い主さんの指示通りできたときには

「よ~しよしよし!!」

と、これでもか!っていうくらいワシャワシャと褒めてあげてくださいね!

適切な管理でストレスフリーな生活を

ワンちゃんの生活で大切なのは、運動管理・食事管理・睡眠管理です。
この3つがきちんと管理されていたら、ワンちゃんはとても幸せに楽しく過ごせているはずです。

人間でも【ストレスは万病の元】とよく言われるくらい良くないもの。
ワンちゃんにとってのストレスは、問題行動につながるのです。

問題行動の例としては

  • 無駄吠え。
  • 他の人や犬に飛びかかってしまったり、噛みついてしまう。
  • 室内のものを壊したり、散らかしてしまう。

などがあります。

手に負えないほどのヤンチャ犬になってしまうと、飼い主さんもストレスが溜まっていくので悪循環・・・

特に、体を動かすことが大好きなボーダーコリーにとって、運動不足は大敵!
朝夕の散歩や、飼い主さんとの触れ合いは本当に大切です。

外での散歩ができない日もありますが、そういう時にはワンちゃん用の知育玩具がおススメ!

ワンちゃんの問題行動は、飼い主さんの責任や、飼育する環境も影響しているものです。

比較的しつけがしやすいと言われているボーダーコリーですが、それぞれ性格も当然違うので、あまり神経質にならないように向き合うことも大切ですね。

まとめ

  1.  現在のボーダーコリーのルーツは、8世紀後半~11世紀にかけて海賊によって持ち込まれた、トナカイ用の牧畜犬。
  2.  賢さは全犬種ナンバーワン!
  3.  覚えるのはピカイチ!賢いのはきちんとしつけが出来ている子だけ。
    1.  散歩のしつけで大切なこと。
    2.  集中力と休憩のメリハリをつける。
  4.  適切な管理でストレスフリーな生活を目指そう。

賢いイメージが強くついているボーダーコリー。
より良い関係が築けるかどうかは、飼い主さんの努力次第なのです。

せっかく知能が高いワンちゃんなので、愛情を込めて時間と手間を十分かけてあげてください。

かけた分、必ず返してくれる!
それがボーダーコリーという犬種なんですから。

しつけは【今日はできなかったけど、きっと明日はできる!】の連続です。
最高の家族になれるように、とことん向き合ってあげてくださいね。