フワフワした顔立ちでそばにいるだけで癒される。魅力たっぷりなボーダーコリー!
けれども、人気はトイプードルやチワワといった小型犬に集中しているようで、とあるペットショップの人気ランキングにボーダーコリーは入っていなかったんです。
ボーダーコリーに限らず犬が大好きな私。
そんな私の趣味はペットショップ通いです。
ペットショップへ通っていると、お家へ迎えられない子たちを見かける事もあるんですよね。
売れ残りになってしまった子たちは、その後どんな運命を辿るのかご存じですか?
私が得た情報の中に、
「ぜひこの情報は共有しなければ!」
と思わされる事実がありました。
ボーダーコリーは一度は家庭に迎え入れられても、飼育放棄が多い犬種でもあるんです。
売れ残りになってしまったボーダーコリーがどうなるのか、また飼育放棄が多い理由を探る為、ボーダーコリーの特徴と性格、主従関係の必要性についてお伝えしたいと思います。
売れ残りになったボーダーコリー
ペットショップにとって犬は【商品】。
商品という表現に抵抗を感じてしまうのですが、ボーダーコリーが成長するにつれ、【商品としての価値】が下がっていってしまうんです。
犬や猫は生後2〜3ヶ月が売れ時だといわれており、生後3ヶ月を過ぎても売れないと、価格は少しずつ下がっていきます。
生後5ヶ月が過ぎる頃には最初の売値の半分以下、さらに生後6ヶ月を過ぎるとセールでも売れ残ってしまう場合もあります。
尊い命なのに、成長すれば価値が下がるなんて・・・。
2013年、動物愛護法が改正されたので、ペットショップは売れ残った動物を保健所や動物愛護センターに持ち込む事が出来なくなりました。
その為、引き取り屋と呼ばれる業者に引き渡すケースが増えているのですが、この引き取り業者、ペットを扱う専門家でないので、虐待したり、最悪の場合には死亡させるという報告もあるんです。
過去に引き取った犬を死亡させてしまった業者が、大量の死骸を河川敷に遺棄したという悲惨な事件もありました。
引き取り屋の中には殺処分を行っているところもあり、行政以外の殺処分は闇処分とよばれ、大きな問題となっています。
もちろん、全ての売れ残ったボーダーコリーがこのような悲しい結末を迎えるわけではありません。
ペットショップによって対応は異なり、一部の良心的なペットショップではボランティア団体と連携をとり、里親探しを行う事もあります。
しかし、一般的なペットショップでは、ブリーダーに返還されたり、実験用の動物を扱う業者に売却されてしまうのです。
ボーダーコリーの特徴・性格
ボーダー・コリーは優れた作業能力、スタミナをもった犬種。
牧羊犬として高評価を得ていて、世界でもっとも活躍している牧羊犬と言えるでしょう。
非常に活動的で、疲れ知らずのスタミナを持っているため、朝夕1時間程度の散歩が必要です。
運動不足になるとストレスを溜め込んでしまい、大声で吠える、噛みつくといった攻撃的な態度をとるようになってしまいます。
特にまだ幼いうちは、可愛らしい雰囲気があるので、ついつい愛玩犬のように飼いたくなるかもしれませんね。
けれども、ボーダーコリーは愛玩犬として飼う犬種ではないのです。
ボーダーコリーと一緒に暮らしたら楽しいだろうなと思いながらも、1日2時間も散歩に行けないし、何よりあの可愛い目で見つめられたら、絶対に甘やかしてしまいそうな予感しかない私(笑)。
お互いの為にも、飼う事は出来ないなって思っています。
ボーダーコリーは、信頼関係を築ければ飼いやすい犬種。注意深く、周囲の状況を観察する力があるので、自身で判断し行動できます。
ボーダーコリーは頭がいいだけでなく、少しずる賢い部分も持ち合わせています。そのため、子犬の時期にきちんとしつけを行う事がとても大切なんです。
大切なのは主従関係
ボーダーコリーだけでなく、犬は本能的に、自分より強く頼れるリーダーの指示だけに従います。
というのも、本来群れで生活をしていた犬は、群れをまとめるリーダーが強くて頼りにならないと生きていけなかったんですね。
より優れたリーダーが出現すれば、そのリーダーを先頭に新たに群れを導いていく。
このような背景があるので、犬自身が飼い主をリーダーとして認め信頼していなければ、飼い主の指示に従わなくなってしまうのです。
主従関係が出来ていないと、ワガママ放題になってしまうんですね。
全犬種の中で最も賢い犬1位としてランキングに挙がるボーダーコリー。ボーダーコリーの賢さは長所にしか思えませんが、実は賢いからこそ、自我があり、
「これは違うんじゃないか?」
と、納得が出来ない場合には、飼い主にさえ従いません。
きちんとしつけ、主従関係を築いていないと、賢いがゆえに手に負えなくなる事もあり得るんです。
実際、主従関係がしっかり出来ておらず、ボーダーコリーを飼えなくなり、飼育放棄をしてしまう飼い主が後を絶ちません。
自我があるボーダーコリーはプライドを傷つけられたと感じると、噛む、吠えるなどの攻撃的な態度で抗議をします。
それは飼い主に対しても同じ。
きちんとしつけをし、主従関係を築かないといけません。しつけは飼い主の責任です!!
まとめ
- 売れ残りになったボーダーコリーは業者に引き取られる
- 運動不足はストレスで、攻撃的な態度に表れる
- しつけが出来ていないと飼育放棄の原因になる
- 飼い主とボーダーコリーにはしっかりした主従関係が必要
売れ残りになる子達、その子自身に問題はありません。
ペットショップで大きくなって、窮屈そうにゲージの中で過ごしている子を見ると、
「家に連れて帰りたい!!」
と毎回思ってしまいます。
けれども、居住環境や散歩させる時間などを考えると、今の我が家で飼う事が出来ません。
本当にもどかしい・・・。
尊い命を救う為に私たちに出来る事って、ペットショップから迎えるのではなく、里親になり家族として迎える事だと思うんです。
保護施設にいる動物は売れ残ったり、飼育放棄された子が保護されている所です。
その子達も時間がたつと殺処分されてしまいます。
里親になるためには審査があり、ペットショップのように気軽に迎え入れる事は出来ませんが、尊い命が救われる事、またペットショップで購入しない人が増える事で、最終的に売れ残るペットが減っていくのではないでしょうか?
一人一人の行為は小さくても、集まれば大きな力になります。
ペットショップは気軽にワンちゃんたちに出会える場所なので、私自身大好きな場所。
けれども、そこで人間の勝手で大切に扱われていない命の存在を知り、いてもたってもいられなくなりました。
人も犬も幸せに暮らせるよう、一人一人の意識が変わりますように・・・。