世界で700~800種類はあると言われている犬種の中で最も賢いと言われているのがボーダーコリー。
そのためペットとしても人気が高く、多くの人々から親しまれています。
また、これからボーダーコリーを飼いたいなと思っている人も多いはず。
ワンちゃんを飼いたいと思っている人はお迎えしてからワンちゃんとやってみたい事がたくさんありますよね。
一緒にお散歩したり、カフェに行ってみたり、ドッグランで元気に走らせてみたりetc…
お外に出て遊ぶ機会がとっても増えます。
みなさんはワンちゃんとのおでかけを想像した時に、ふと思い浮かぶ事ってないですか?
お、ちらほらと聞こえてきた気がします。
そう、お洋服です!
可愛い服を着せて写真を撮ることで思い出の1枚もより可愛らしい形で残すこともできますし、ワンちゃん用のお洋服は可愛いものが多くてついつい買いたくなっちゃいます。
私自身、買うつもりはないのに、ペットショップに行くとふらっとお洋服が売られているコーナーに行ってしまって、
「うわ、この服すごくかわいい!うちの子に着せたら絶対似合う!」
といった感じで気が付いたらかごに入れています(笑)
「でもそもそも犬に服って本当に必要なの?」
「服を嫌がっているのに無理やり着せている動画があるのはなんで?」
と疑問に思う方もいらっしゃいますよね。
飼い主の自己満…なんて言われてしまう事もあります。
でもお洋服はおしゃれをする以外にも実はいくつかメリットがあるんです!
なので今回は、ボーダーコリーに服を着せるメリットと洋服選びのポイントについてお話していきます。
ボーダーコリーに服を着せるメリットは?
ボーダーコリーに服を着せる必要ってほんとにあるの?
その答えは『状況によって』が一番正しい答えのように思います。
ではその状況ってどんな時?ってなるかと思うので、いくつかに分けて説明していきます!
抜け毛の防止
ボーダーコリーを飼う時に、気になることの一つに抜け毛問題があると思います。
最近は犬が一緒に行けるカフェや公共施設が増えてきましたね。
でも食事を食べる場所に行って、愛犬がブルブル~!なんて体を振ろうものならその瞬間、たくさんの毛が舞い散るのが想像できますよね…。
その舞い散った毛が他の人が食べているお食事の中に入ったり…なんて想像すると焦っちゃいますよね。
中にはそのしぐさ自体を不快に思う方もいるのが現実です。
トイプードルやマルチーズのように毛が抜けにくい犬種であれば、多少はその心配も減りますが、ボーダーコリーは毛が抜ける犬種になります。
そもそもなんで毛が抜けやすい犬種と抜けにくい犬種がいるのでしょうか。
毛は皮膚を保護するための「オーバーコート」と、体温調節をするための「アンダーコート」の2種類に分けられます。
この両方の毛を持つ犬種を「ダブルコート」、オーバーコートのみの犬種を「シングルコート」と呼んでおり、ボーダーコリーはダブルコートの犬種に分類されているのです。
ダブルコートの犬は春と秋の年に2回、アンダーコートが大量に抜ける「換毛期」が訪れるのですが、ボーダーコリーはその中でも換毛期の抜け毛の量が多いと言われている犬種と言われているとか。
でも、その問題も服を着せることで軽減出来ちゃいます!
特に足元がきゅっとしまっている全身タイプの服は、毛が洋服の中で収まってくれるので有効と言えるでしょう。
温度対策
みなさんはご存じでしょうか。
人間は暑いと汗をかいて、体の中にたまった熱を外に出すことができます。
が、ワンちゃんって実は汗をかけないのです。
って考えると、あのふわふわな毛を年中身に纏っているなんて私達に置き換えたら真夏にもこもこのコートを着ているようなもの…。
恐ろしいですね…。
でもそこで服を着せたら余計に暑いのでは…と思っちゃいませんか?
確かに服を着せることで体温が上がりやすくなるので、夏に服を着せる時には注意が必要です。
ワンちゃんは人と違って自分で洋服の着脱が出来ないので、飼い主さんがこまめに様子を見ながら服を着せる判断することが重要になります。
ちなみにワンちゃんは汗をかけない代わりに、暑くなると舌を出して、
「へっへっ」
と呼吸をするので一つのサインとして覚えておきましょう。
しかし、直射日光が当たる場所に長時間滞在することで熱中症なったり、冷房ガンガンな室内と灼熱の屋外のように急な温度変化を繰り返すことで風邪を引いてしまうことがあったりします。
なので、出かける時は一枚薄手のクールタイプのものや、保冷剤が入るタイプのものを選んで着せてあげるのがいいでしょう。
病気やケガの予防
これは意外!と思う方もいるかもしれません。
普段室内で生活しているワンちゃんは突然何かが飛んで来たり、泥だらけの場所を歩いたり、そんな経験をすることがないので周囲の危険物への認識が甘くなりがちです。
- お散歩が楽しくてつい飼い主さんより前へ前へ行ってしまう事で突然現れた自転車や自動車に接触。
- 好奇心から茂みや植え込みに突っ込んでいって生えている枝や金網で体をひっかけてしまう。
こういったことも服を身に着けていることで体を守ることが出来るので、怪我をするリスクを減らすことが出来ます。
また、人と同じように直射日光の影響で皮膚炎や日光過敏症になってしまう事や場合によっては皮膚がんにまで進行する可能性もあるため、洋服を身につけることで紫外線から皮膚を守る役割も果たしてくれます。
手術後の傷の保護
何かの病気や去勢・避妊手術の後など、体に傷が出来た時にその傷を舐めてしまったり、お散歩で汚したりしてしまわないように保護する役割もあります。
そうすることでお傷を清潔に守ることが出来るので、感染のリスクを減らせるのです。
手術後だけ服を着せるとなると、ワンちゃんによっては洋服に慣れていなくて嫌がる子もいるので、事前に洋服に慣れさせてあげることも大切になってきます。
汚れ防止
お散歩が大好きなワンちゃん達。
雨だろうが雪だろうが関係なくお散歩に行きたい!!
飼い主さんもできるだけワンちゃんの要望に答えたくて散歩に連れて行ったのはいいものの、帰ってきたら足もお腹もびちょびちょに…。
このまま家に入れるのはちょっと…となってしまいがち。
ですが、お洋服を着ていることで汚れる範囲を最低限に減らすことはできます。
また、ワンちゃん用のレインコートもあるので、それを着せてしまえば濡れる範囲も減らすことができちゃうのです。
服選びのポイント
では、実際に洋服を買おうと思って、ネットを見たりペットショップを見に行くのはいいものの、デザインはもちろん色々なタイプのお洋服が並んでいます。
一体うちの子にはどんなお洋服を着せたらいいのか迷ってしまいますよね。
こちらもポイントを4つに分けて説明していきます。
服の種類
お洋服を着るのに慣れていないワンちゃんは、背中にボタンが付いているタイプのものが比較的着せやすいと思います。
前にボタンが付いているタイプのものは着せる時に仰向けにしたり、手を通すのが難しかったりするので、お洋服を着る事に抵抗がないワンちゃんはそういったタイプでもよいでしょう。
パーカーやニット、トレーナータイプは頭から被せるものになるので、頭を通すのが嫌いなワンちゃんは着せるのがちょっと難しいかもしれませんね。
服の素材
夏は通気性の良いメッシュ素材のもの、冬は熱を逃がしにくいふわふわもこもこのニット素材のものがいいでしょう。
しかし注意してほしい事は、肌の弱いワンちゃんにとってはポリエステルやニット素材に刺激を感じてしまう事があるみたいです。
もしかゆそうにしていたり、皮膚に異常を感じたりした時は綿100%のものや縫い目が外についているものを選んであげて、寒い時にはその上からニットなどを重ね着してあげるといいでしょう。
サイズ感
意外と難しくて重要なのがサイズ感です。
人はおしゃれを楽しむためにあえて小さいサイズを選んだり大きいサイズを選んだりしますが、ワンちゃんには正直その感覚はありません(笑)
なので合っていないサイズのものを着せてしまうと、不快に思ってしまう事も少なくないです。
ワンちゃんの服を選ぶときは『ちょうどいいサイズ』を選ぶことが重要になることは忘れないでください。
ただ、ここで難しいのがワンちゃんのお洋服はメーカーによってサイズの基準が大きく異なる場合が多いです。
S.M.Lの表記だけを見て購入してしまうと失敗する可能性が大きいです。
あまり大きな声では言えませんが、私自身何度かそれで失敗しています(笑)
ですので、ネットなどで購入する場合にはどういう基準でサイズ表記されているのかをしっかり確認しておきましょう。
あらかじめ愛犬の首回り・胴・着丈・前着丈の長さをしっかり把握してから選ぶことをおすすめします。
お店で購入する場合は試着できることが多いので、ワンちゃんを連れていって、購入前に試着させてもらう方がよいでしょう。
お店で最初に手に取るサイズの参考までに、ボーダーコリーは成犬で体重が平均15~20キロになると言われています。
そのため服のサイズはL・LL・LLLが一般的です。
あとは個体差もあるので、先ほど説明した部位のサイズを把握してそれぞれに合うお洋服を選んであげましょう。
機能性
おしゃれをさせてあげたい気持ちは私自身痛いほど分かるのですが、お洋服を着るのはあくまでワンちゃんであることを忘れないでください。
ボタンや鈴、パールのように小さくて硬いもの、リボンやポンポンのようにふわふわ揺れるもの、大好きですよね(笑)
「きゃー!なんで噛んでるの!?」
どんなに可愛い装飾が付いているお洋服だろうが、ワンちゃん達にとっては関係ないのです。
楽しそうだから嚙んじゃうんです!
噛んでしまっているのをすぐに見つけられればいいですが、誤って飲み込んでしまった時に喉に引っ掛けてしまったり、お腹の中で悪さをしてしまったりしたら大変です。
また、ボーダーコリーは小型犬のようにお口が小さくはないのですぐに飲み込んでしまう可能性が高いです。
なので、可愛い気持ちはわかるのですができるだけシンプルなものを選ぶ方が安心安全になります。
まとめ
- ボーダーコリーにお洋服を着せるかどうかは状況によって判断する
- 服を着せるメリットは、抜け毛防止・温度対策・病気や怪我の予防・手術後の傷の保護・汚れ防止
- 服を選ぶ時のポイントは種類・素材・サイズ・機能性に注意する
以上がボーダーコリーに服を着せるメリットと洋服選びのポイントになります。
パートナーとして楽しい毎日を過ごすことが出来るボーダーコリー。
出かけた時に周囲の人からかわいいね、おしゃれだねなんて言われたら嬉しいですよね。
私も愛犬が褒められるとついつい、
「そうなんですよ~。かわいいんですよね~。」
なんて見事なまでの親ばかを発揮してしまいます。
お洋服を通して、可愛いだけではなく愛犬の安全安心な暮らしを作ってあげられたら素敵ですよね。