ふさふさで触り心地よい毛並みにピンと立った耳。
可愛さもありながら、頭が良く運動神経抜群なかっこよさも兼ね備えているボーダーコリーに魅了される人は多いのではないでしょうか。
ソファで一緒にくつろいだり、外で一緒に運動したり…
一緒に暮らせたら、充実した生活になること間違いないです!
でも、せっかく家族として迎え入れて愛情を持って育てるなら、長生きしてほしいと願いますよね。
私の家の先代の犬(雑種ですが…)は18歳と割合長生きできたのですが、晩年は病気がちになっていたものです。
そこで、
「健康に長生きするには何をしたら良いの?」
と疑問の方や、ボーダーコリーを飼いたいけど不安がある人に、長生きするための秘訣を紹介したいと思います!
ボーダーコリーの寿命
そもそも、ボーダーコリーの一般的な寿命はどのくらいか気になりますよね。
ボーダーコリーの平均寿命は12.7歳と言われています。
おおよそ10~14歳ほどであることが多いようです。
犬の一般的な寿命は、大型犬が約10歳、小型犬が12~15歳ほどです。
比較的大型犬より小型犬の方が、寿命が長い傾向にあります。
ボーダーコリーは中型犬の部類に入りますが、個体差があり大型犬のような大きさに成長する子もいれば、小さめの子もいるようです。
なので、小さめのボーダーコリーは寿命が長いかもしれませんね。
ちなみに、ボーダーコリーの最高齢は27歳だそうです。
人間の年齢に換算したら、100歳は優に超える年齢だとか!
長寿の秘訣は一体何でしょうか?
飼育方法にコツがあるのでしょうか?
どんな飼育が良いの?
“どんな飼育が良いか”を考える前に、ボーダーコリーの特徴について紹介します。
- イギリス原産の牧羊犬種
- 思慮深く、飼い主に忠実
- 作業能力と知能は、全犬種の中でもトップクラス
- 運動能力が高く、反射神経、瞬発力、持久力を併せ持つ
ボーダーコリーと言えば、牧羊犬をイメージしますよね!
牧羊犬は、飼い主の指示を理解し、羊を追いかけて誘導する仕事をする犬です。
どの方向から追えば羊が目的地に向かうか、考える力と追い続ける運動能力が必要になります。
それに適した犬種がボーダーコリーなんです。
なので、ボーダーコリーに合った飼育方法を行って、健康的な生活を送れるようにしたいです。
思いっきり運動をさせてあげよう
運動能力が高いので、運動量が必要になります。
日常的な散歩以外に、思いっきり走れるドッグランに頻繁に行けるような環境が好ましいです。
自由に動き回れる庭があれば尚良いですね。
運動と共に考える遊びの工夫を
物を投げてそれを拾って持ってくるというようなゲームのような運動も大好きです。
特におすすめはフリスビーです!
運動量も多いですし、投げられたフリスビーが下降してきてどこでキャッチできるか考える遊びでもあります。
また、投げるタイミングを飼い主とアイコンタクトで合わせるというコミュニケーション能力も高まります。
飼い主も良い運動になるし、何より一緒に楽しめるのが良いですね。
一貫性のある躾を徹底しよう
ボーダーコリーは知能が高い故に、躾に矛盾があると混乱してしまいます。
例えば、家の中でソファに登るのをOKにしているけど、来客があるときはNGにするなど、状況によって指示が違うと、
「ルールが違うじゃないか!」
と、混乱してしまいます。
家族の中でも人によって違うと、それも混乱する原因になります。
家族で話し合って、共通のルールを作って躾をしましょう。
ボーダーコリーは、いつまでも“考え、動く”という学習をしたがります。
知能が高い故ですね。
なので、遊びや躾の中で常に学習させる機会を作ってあげたほうが、ストレスが溜まりにくいのです。
そして、運動を適度にすることを合わせれば、心身ともに健康でいられる可能性が高いです。
気をつけたい病気は?
いくら躾や飼育環境が良く、健康管理に気を付けていても、高齢になれば病気が発症する場合があります。
ボーダーコリーがかかりやすい病気もあり、注意していくことが必要です。
目の病気
ボーダーコリーがかかりやすい目の病気はいくつかあり、
- コリー・アイ(コリー眼異常)
- 進行性網膜委縮症(PRA)
- 白内障
などが挙げられます。
よく物にぶつかってしまう、夜見えにくいような所作をする、または病院での検査で判明してわかるようです。
コリー・アイと進行性網膜委縮症については、重症化すると失明する恐れがあり、残念ながら予防法も治療法もありません。
医師に生活上で気を付けることなどを相談して、安心して暮らせるように努めましょう。
関節の病気
“肘関節異形性”や“股関節形成不全”という関節の病気がかかりやすく、どちらも生後4ヶ月~1歳ぐらいの若いうちに初期発症します。
階段を嫌がったり、歩き方が不自然になったりすることで病気に気づく場合もありますが、早期発見・早期治療ができるよう5ヶ月以降に検査を受けることが有効です。
その他の病気
“セロイドリポフスチン症(CL症)”という神経変性疾患や、“グレーコリー症候群”という被毛がグレー系のボーダーコリー特有の血液の病気があります。
どちらも先天性の病気なので、予防法や有効な治療法がありません。
でも、治療法がないことで悲観的にならず、定期健診を受けて早期発見をすることが大切です。
私の家のワンコは、高齢犬がかかりやすい甲状腺の病気が発症しました。
それも予防法はなかったのですが、早期発見すれば延命できた病気でした。
事後なのが悔しいですが、その時に定期健診の大切を痛感しました。
早期発見をすれば早くに症状に対処でき、ボーダーコリーも穏やかに生活できます。
なので、声を大にして定期健診の大切さを伝えたいです。
まとめ
- ボーダーコリーの平均寿命は12.7歳
- フリスビーなど体・頭を使う運動や、一貫性のある躾をして健康を維持
- 病気は定期健診で早期発見・早期治療(対処)
ボーダーコリーの長生きする秘訣について紹介しましたが、あともうひとつ、長生きするための大事な要素があります。
それは“たくさんの愛情を注ぐ”ことです。
飼育や病気に対しても、愛情がなければ対処できないので、全て繋がっていることだと思います。
愛情で心を満たされることで幸福度が上がり、ストレスを抱えることが少なくなり、健康寿命が延びます。
私の家のワンコも、最後は病気にかかってしまいましたが、長生きできましたし愛情を注いで幸せに暮らすことができたと思っています。
ボーダーコリーを家族として迎え入れて、たくさんの愛情を注いだ生活をし、長生きできたらとても素敵なことだと思います。
ぜひ、参考にしてみてください!