ボーダーコリーにカットは必要なの?おすすめはこんなスタイルです!

ボーダーコリーは基本的に見た目がフサフサですが、あのスタイルはどうやってキープされているのでしょうか?
飼う側の視点にたつと、トリミングは必要なのか?抜け毛は多いのか?というのは日常に関わる大事な問題。

「あと、夏は暑くないのかなあ。」

そこで、ボーダーコリーにカットは必要なのかについてまとめてみました。

うちはチワワですが、毛は短く季節ごとに生え変わるため、トリミングは必要なし。
そのぶん抜け毛が多く、家ではコロコロが欠かせません。

服やバッグ、コートにも毛が入り込むので、もう全てを取ることは諦めています(泣
洗濯機のごみ取りは、いつの間にか毛だらけです。
犬アレルギーの友人と会う前は、まず犬の毛をチェック!

こうなると、毎日の掃除の際には、定期的にドッグサロンへ行くタイプの犬種をうらやましく思うこともあります。
でも、それはそれで費用がかかって大変ですよね。

ボーダーコリーは中型犬であり、私のよく行くドッグサロンではシャンプーコースで約6000円、うちのチワワの2倍です。

これにもしトリミングがつくとしたら?
定期的に必要だとすると、なかなか痛い出費です。
実際の所はどうなんでしょうか。

ボーダーコリーの毛は抜ける?


ボーダーコリーは、アンダーコートとオーバーコートという二層の毛が生えており、これをダブルコートと呼びます。
皮膚に近いアンダーコートは、ふわふわとした短い毛で、保温や保湿に役立ちます。
オーバーコートはしっかりとした長い毛で、皮膚を保護します。

春になり暖かくなると、このアンダーコートが抜けて風通しをよくすることで、体表面の暑さを逃がそうとします。
反対に、秋になって気温が下がると、アンダーコートがまた生えてきて体表面の暖かさを保とうとします。
この生え変わりがあるため、毛が伸びすぎることはなく、基本的にはトリミングは必要ありません

その代わり、毛が生え変わる時期にはこまめなブラッシングが大切です。
放っておくと毛玉ができてゴミや泥がからまったり、取れていない抜け毛に雑菌が繁殖して衛生状態が悪くなることも。
また、シャンプーのときに抜け毛が多いと、皮膚まで洗うことが難しくなります。

やさしくブラッシングすることで、犬とのコミュニケーションにも役立ちます。
眠そうにとろけた顔を見るのも、ブラッシングの楽しみの一つです。

ボーダーコリーは毛をカットすると涼しくなるの?


ボーダーコリーは元々イギリスで牧羊犬として活躍していた犬種です。
イギリスは北海道と同じくらいの緯度であり、そのため寒さには強いものの、暑さには弱い性質があります。
またダブルコートの被毛は熱や湿度を逃がすのが難しく、日本の蒸し暑さとは相性が悪いです。

日本でも年々上昇する夏の気温が話題になっていますが、ボーダーコリーを暑い中で放し飼いにしていると、熱中症の危険があります。
自分でも、夏に毛皮を着て外に出ると考えただけで、汗が噴き出てきそうです。

人間は暑いと汗をかいて、気化熱により表面温度を下げようとします。
しかし、犬の皮膚には汗腺がないため、暑くても汗をかくことはできません。
口をあけて舌を出し、ハァハァと呼吸して体温を下げようとしますが、夏の暑い中で外気を取り入れても、体温を下げるのは難しいですね。

「では、毛を短くカットすれば涼しいのでは?」

いいえ、安易な毛のカットはおすすめしません
毛が短くなると、皮膚に日光があたりやすくなり、日焼けによる炎症や、直接的な皮膚の温度上昇が生じる場合もあります。
また、バリカンで刈ることで、その後の毛の伸び方に影響が出てしまうという報告もあります。
もし検討したい場合は、トリマーさんとしっかり相談してください。

ボーダーコリーの毛をカットするとしたら

おしりの周りの毛を刈ることは多いようです。
排便や排尿の際に、毛が長いと汚れて雑菌が繁殖してしまうことも。
衛生的なことを考えると、このあたりの毛は短い方がよさそうです。

また、おしりの毛をカットしても、フサフサのしっぽで隠れるので、見た目には毛が短いことはわかりません。
嫌がらないようなら、この部分は定期的にカットしてもよいですね。

また、飾り毛といって、耳や顔周り、胸元、足周り、しっぽのあたりに飛び出している長い毛だけカットして整える場合もあります。
飾る毛というだけあって、長毛な犬種の特徴的なポイントであり、かっこいいのですが、お散歩のときに地面についてしまったり、絡まったりぬれたりして毛玉になりやすくもあります。
これらの飾り毛も、カットすることで手入れが簡単になる場合があります。

まとめ


今回は、ボーダーコリーにカットは必要なのかをまとめてみました。

  • 毛が伸びすぎることはなく、基本的にはトリミングは必要ない
  • 暑さに弱いが、安易なカットは望ましくない
  • おしり周りの毛や、飾り毛をカットすることで手入れがしやすくなる

フサフサの毛をなびかせながら軽快に走る姿は、この犬種がイギリスで羊を追いかける時代があったことを想像させてくれます。
人間の手がなるべく入らない、自然のままのスタイルが、ボーダーコリーの生き方には合っているんですね

毎日動き回れるスタミナもあり、飼い主の運動不足解消にもピッタリ!
また愛犬をブラッシングする休日のひとときは、代えがたい充実感をあなたにもたらすでしょう。

しかし、夏の暑さにだけはご注意を。
気温が高い時期は、海や川、プールで一緒に遊ぶのがいいですね。