犬の中でも1番の賢さと抜群の運動神経!
これを聞くと真っ先にボーダーコリーを思い浮かべる方が多いですよね。
私もボーダーコリー飼いの1人です。
愛犬も本当に驚くほど賢くて動くのが大好きです。
カッコイイ一面とは裏腹にたまにおっちょこちょいでなんだかほっとけない存在でした。(笑)
ここでボーダーコリーについて気になることありませんか?
みなさん一度はボーダーコリーという名前に疑問をもったことありませんか?
ボーダーコリーを飼っている私も
「なんでボーダーっていうんだろう…」
と思ったことあります。
私はてっきり白黒で顔の真ん中部分や首回りが白くてまるでシマシマ模様のボーダー柄のような見た目からその名前がついたのだと思っていました。
でも調べると全然違う由来がありました。
ボーダーコリー大好きな私は多くの人にボーダーコリーという犬種を知ってほしいと思いました。
この記事ではボーダーコリーの名前にはどんな意味が込められているのか、その背景にはどんな歴史があるのか、彼らの魅力をご紹介します。
ボーダーコリーってどういう意味?
ボーダーコリーの“ボーダー”とは、英語で国境、辺境という意味があります。
それと何が関係あるのかというとまずボーダーコリーの原産はイギリスです。
原産地がイングランドとスコットランドの国境地域のため、“ボーダー(国境)”であることが由来となりました。
“コリー“はというと、スコットランドの方言で“牧羊犬”を意味しています。
辺境の牧羊犬というのがボーダーコリーの由来となっています。
シマシマ模様が由来ではなかったようです。
私も初めてボーダーの意味を知ったときは、こんな深い意味があったのかとなんだか不思議な気持ちになったのを覚えています。
ではボーダーコリーっていつ、どのように誕生したのか気になりませんか?
ボーダーコリーの歴史についてご紹介します。
ボーダーコリーの歴史
8世紀後半から11世紀にかけてバイキング(海賊)によってスカンジナビア半島からイギリスへ持ち込まれました。
その持ち込まれた犬はボーダーコリーの先祖に当たります。
ボーダーコリーの先祖犬はトナカイ用の牧羊犬として飼われていました。
そこにいた先祖犬と他の牧羊犬を交配し現在の姿になったといわれています。
犬種標準は通常、“容姿”や“大きさ”に重点をおきます。
しかしボーダーコリーは牧羊犬としての作業能力を重視し改良されてきました。
そのため見た目や大きさに統一感がなく犬種標準などの公認を受けるのに大変時間がかかった犬種です。
1906年 | 犬種標準が認められました。 |
1915年 | “ボーダーコリー”という犬種名が認められました。 |
1976年 | イギリスの犬種であると認められました。 |
1987年 | FCI(国際畜犬連盟)の公認を受けました。 |
なぜ見た目や大きさに統一感のないボーダーコリーが認められたのか。
それはずば抜けた頭の良さ、ハイレベルな運動能力が評価され認められたといわれています。
ボーダーコリーの由来、歴史って本当に深いですよね。
ボーダーコリー特有の頭脳と運動能力は今に始まったものではないですね。
私たちが生まれる前から人の役に立ち、活躍していた犬種ですね。
ではボーダーコリーの運動能力と頭の良さってどれくらいか気になった方も多いのではないでしょうか?
ボーダーコリーってどれくらいすごいのかみなさんにお伝えします!
ボーダーコリーの魅力
①性格
明るく、活発な性格です。
個体差もありますが、ゆったりのんびりタイプの性格ではありません。
特に人のことが大好きな犬種です。
飼い主に忠実でトレーニングなどの指示を聞くことが好きです。
しかし神経質で警戒心の強さもあります。
その警戒心と飼い主への忠実さから他の犬と仲良くできない一面もあります。
ボーダーコリーは多頭飼いに向いてない犬でもあります。
しかし同じ犬種であれば仲良くできることが多いといわれています。
②賢い
ボーダーコリーとにかく頭のいい犬種です。
犬の中でダントツ1番の頭脳の持ち主です。
犬の知能はだいたい人間でいう2~3歳程度です。
しかし頭のいいボーダーコリーは5歳ほどの知能を持っているといわれています。
また彼らの人の言葉を理解する能力は人間の7歳ほどといわれています。
賢いがゆえ飼い主にとっては苦労することも多くあります。
言語の理解、指示に従う、状況判断などできる犬種ですが、その賢さが思わぬ方向に行ってしまうこともあります。
それが“ずる賢い”という賢さです。
ボーダーコリーは人の顔色を見て、感情や飼い主の態度を汲み取ることもできます。
そのため信頼関係やしつけができていないと苦労してしまいます。
指示が曖昧だったり、甘やかしたり、態度がコロコロ変わったりしてしまうと自分で考え状況を判断し行動できる彼らは、“飼い主より自分の方が上だ”と認識してしまいます。
ワガママになったり、悪いことだと理解しているのにイタズラをしたり問題行動が多くなり、飼い主の指示にも従わなくなります。
しつけや指示をする場合は毅然とした態度で接すると飼い主との上下関係が逆転することもなくなります。
時には心を鬼にして接することも大切です。
③責任感の強さ
ボーダーコリーの歴史からわかるように、彼らは与えられた仕事を全うします。
遠い昔から牧羊犬として人と共に、仕事をしてきた犬種なだけあって飼い主に対してもとても従順です。
また訓練を好みます。
単純なしつけが逆にストレスになってしまうこともあります。
賢い頭脳を持つ彼らは頭を使うことが好きです。
遊びの中に訓練を取り入れたり、おもちゃを使ってゲームをしてみるのもよいでしょう。
④超活発
ボーダーコリーの言わずと知れた運動能力。
すべての犬種の中でも特別ずば抜けています。
この優れたスタミナと体力は、ただ歩くだけのお散歩では運動欲求が満たされることはありません。
朝、夕1~2時間ほどのお散歩はもちろん、お散歩以外にも広いスペースで思いっきり走り回れる環境で運動させることが必要です。
広いお庭でボール遊びや、フリスビー、水遊びなどするのもおすすめです。
トレーニングなどの頭を使うことや人とのコミュニケーションが好きなので、ドッグスポーツの競技の練習をしてみるのもよいでしょう。
ハードル走やコーンを置いてジグザグに走る競技は自宅でも簡単に用意することができます。
⑤ボーダーコリー特有の行動
彼らには牧羊犬の血が流れています。
牧羊犬は羊を追いかけて集団を束ね、指示された場所まで移動させるお仕事です。
その牧羊犬としての血が騒ぎ、本能的に動くものを追いかけてしまいます。
お散歩中に通る車やバイク、自転車、走る人などを追いかけて思わぬ事故に繋がることもあります。
ボーダーコリーの交通事故が多いのも事実です。
また“スニーク”といわれる行動もとります。
スニークとは“こっそり動く”という行動です。
対象となるものに体制を低くし、忍び足で近づくという行動を見せます。
また敵視した相手や警戒しているときには、相手を睨みつけるということもします。
羊を追う際にも、まず追いかける前に体制を低くし、羊を睨みつけています。
まさに羊を追う時と同じ行動を一緒に暮らしている中で本能的に見せることがあります。
これらはボーダーコリー特有の行動です。
私の愛犬もまさにこの記事のままです!
他の犬には興味もないし、悪いこととわかっていて飼い主を試すかのようにイタズラをします。
私が落ち込んでいるときはそっと寄り添ってくれ、子供を叱っているときはまるで子供を守るかのように仲裁に入ってきます。
主人が私にちょっかいかけてくる時には、私を守ろうと必死で主人に突進し全力で私を守ってくれます。
お散歩に行ってたくさん走ったはずなのに15分くらい休憩したらもう復活です。
若い頃は寝ている姿を見ることは本当に貴重な瞬間でした。
6~7歳で少しずつ寝ることも増えてきました。
愛犬もトラック、バイク、自転車はお散歩中追いかけていました。
また警戒心も強く傘や買い物袋などを持った人には体制を低くして睨みつけることもありました。
何よりも一番秋のお散歩が大変でした。
理由は落ち葉です。
落ち葉が風でコロコロ大量に転がるんです。
全部の落ち葉を集めようと四方八方追いかけてさすがにこれには私も参りました(笑)
でも風で転がる落ち葉を夢中で追いかけている姿は本当にかわいいものですよ。
まとめ
- ボーダーコリーってどういう意味?
- ボーダーコリーの歴史
- ボーダーコリーの魅力
をご紹介しました。
この記事では名前の由来や歴史、どんな犬なのかはわかったけどボーダーコリー特有の行動や牧羊犬のイメージがイマイチよくわからないって方も多いと思います。
そんな方にぜひ“ベイブ”という映画を見て欲しいです。
1995年に制作されたアメリカの映画です。
この記事を読んだ後、ベイブという映画を見たらボーダーコリーの全てがわかります(笑)
私は映画を見てボーダーコリーに心打たれました。
そしてたまたまフラッと入ったペットショップで一目惚れして飼いました。
ボーダーコリーをもっと知りたい、ボーダーコリーが大好きな方にぜひ観てほしい映画です。
先祖犬の時代から仕事熱心で、運動能力が優れていて今に繋がっているボーダーコリー。
遥か昔に国の境目で誕生し今は国境を越えて私たちの身近にいる彼らの存在に奇跡を実感しています。
この先もボーダーコリーの活躍に期待しましょう。