ボーダーコリーのレア色ブルーマールの特殊な遺伝子と健康管理!

とってもかわいいボーダーコリー。
昔は牧羊犬として活躍していました。
頭も良く、犬の中でもトップクラスの頭脳を持つ愛らしい犬種です。

ボーダーコリーはたくさんの毛色がありますが、その中でも近年ブルーマールという犬種が人気となっています。
薄いねずみ色をベースとした上に、濃い斑点がある大理石のような毛色をした美しく珍しい毛色です。

しかし、ブルーマールの子には、マール因子という特殊な遺伝子をもっています。
そして、マール因子は遺伝的な疾患をもたらす可能性があります。

これからブルーマールのボーダーコリーを飼おうとしている方、すでに飼われている飼い主さんは当然長生きしてほしいと思いますよね。

ブルーマールが持つマール因子とは何か?その他かかりやすい6つの病気と日々の健康管理についてご紹介します。

特殊遺伝子のマール因子って何?

冒頭でもお伝えしましたが、ブルーマールは通常のカラーとは異なり斑点(ぶち柄)が特徴的な毛色となります。
そのぶち柄を作る働きをしているのがマール因子と呼ばれる遺伝子になります。

もっとわかりやすくいうと、色素の生成を部分的に抑制します。
このマール因子は被毛のみならず身体機能に影響することもあります。

  1. 耳が聞こえない
  2. 目が見えない
  3. 内臓疾患

を引き起こす場合があります。

マール種はブルーマールだけではありません。
チョコマール、イザベラマールなどいろいろなマール種がいます。

両親共にマール種の場合、高い確率で奇形種が生まれるといわれています。
こういった個体をダブルマールといわれており、繁殖禁止とされています。

平均寿命とかかりやすい病気

ブルーマールのボーダーコリーの平均寿命は10~15歳前後です。
中型犬の平均ほどの数字ですが、犬種全体としては20位の寿命です。

なんと!ボーダーコリーの中には、27歳まで生きた子もいます!
ギネス記録に認定されているようです。

これから紹介する病気とその対処法でギネス更新もできるかも?!

股関節形成不全

先天性の病気です。
生まれつきの股関節の形成の異常のため、運動などの負荷のかかる時に痛みや違和感が生じます。

対処法:座り方、立ち方の変化などに違和感を覚えたら動物病院に受診しましょう。
その際、歩き方や座り方の動画を撮影しておくといいでしょう。

コリー眼異常

遺伝性の眼疾患です。
若いうちに失明することもありますが、遺伝的な要因があっても生涯発症しないこともあるようです。

対処法:検査を受け、遺伝的な要因があるかどうか調べることができます。

セロイドリポフスチン症(CL症)

1歳以上になってからの発症が多い遺伝性の疾患です。
行動異常、視覚障害、けいれんなどが症状として扱われます。

対処法;残念ながら治療法はありません。
お迎えするときの検査の証明書を見せてもらうことが大切です。

進行性網膜委縮

視力低下や失明を引き起こす可能性のある病気です。
遺伝子異常が原因です。

対処法;事前の遺伝子検査を受けましょう。

白内障

糖尿病をはじめとする内分泌腺疾患や外部刺激、加齢が原因の病気です。
目の中にある水晶体が濁ってしまう病気で、視覚障害が引き起こされます。

対処法;目、視覚障害がないかチェックをし、早期発見、早期治療しましょう。

グレーコリー症候群

グレー系の毛を持つコリーに多い、先天性の血液の病気です。

対処法:発熱、呼吸不全、食欲の減退、関節痛、結膜炎、下痢などの症状が現れます。最終的に敗血症や肺炎などの感染症を起こして死亡するため、すこしでも異常が現れたら、すぐに動物病院へ行きましょう。

長生きの秘訣

日々の運動

ボーダーコリーは持久力が高いため、朝と夕方の一時間程度の散歩をし、十分な運動をさせましょう。
ストレスは健康に害を及ぼします。
運動をさせ、ストレスを発散させましょう。

適正な体重を保つ

肥満は様々な病気の原因になります。
子犬期から老犬期などの様々な過程に合わせたフードの量、種類などの食事管理をしましょう。

健康診断を1年に1回は受ける

先ほど挙げた病気のような病気を早期発見、早期治療するために定期的に健康診断を受けましょう。

まとめ

  • ボーダーコリーの平均寿命は10~15歳であること
  • かかりやすい6つの病気
  • 日頃の健康管理の方法

についてご紹介しました。

運動、食事はもちろんですがそれ同じくらいに日々愛情を注ぐことも大切な長生きの秘訣です。
愛情を注がれて嬉しいのは、わんちゃんも私たち人間も一緒ですよね。

私も犬を飼っていたことがありますが、犬はきらきらとした眼差し、身体の動きで愛情を示してくれます。
しっぽがちぎれちゃいそうなくらいブンブン振ってくれたときは、私の心のしっぽもブンブンでした(笑)

そんな幸せな日々が1分1秒でも長く続いてほしいですよね。
お互いが幸せになるために、愛情を注ぎ、日々の健康管理を行い素敵なワンちゃんライフを送りましょう!