ボーダーコリーと一緒に散歩したい!けどどうやってしつけるの?

ボーダーコリーは最も知能が高い犬種と言われているほど賢いのに、

「散歩に行くと全然言うことを聞いてくれない!」

と言った声をよく聞きます。

私はトイプードルと一緒に暮らしていますが、小さなトイプードルでも散歩のしつけには苦労しました笑

「うちの子はなんで言うことを聞いてくれないのだろう?」

「初めてのお散歩大丈夫かな?」

とお悩みのあなたにボーダーコリーの特徴散歩のしつけ方についてご紹介します!

ボーダーコリーの特徴

ボーダーコリーは非常に知能が高い犬種でありながら、運動能力が高いことでも有名です。

そのため、昔から牧羊犬として飼育されてきたり、犬の障害物競走であるアジリティ競技への参加が多かったりします。

このように、ボーダーコリーにとって、他の犬種以上に運動が重要なんです!

もちろん、お家に広い牧場や、走り回れるお庭が必ずあるわけではないので、そういった方にとって大切なのがお散歩ですよね。

ただし、お散歩といっても、ただリードをつければ勝手に歩いてくれるわけではありません。
では、ボーダーコリーとのお散歩ではどんなことに気をつければいいのでしょうか?

お散歩での問題行動って?

ボーダーコリーはとてもかしこい犬種なので、何もしなくても簡単に散歩できると思っていませんか?

実はそれ...大きな間違いなんです!!

かしこくて、運動能力が高いからこその問題行動を引き起こすことがよくあります。

飼い主を引っ張る

ご近所さんやテレビ番組などで、大型犬に引っ張られる飼い主さんを見たことはありませんか?

中型犬に分類されるボーダーコリーですが、きちんとしつけしていないと同じことが起こってしまいます。

また、普段は普通に歩いてくれていても、自転車やバイク、車など、目の前に動くものが出てきたときにそれを追いかけてしまうこともよくあります。

噛みぐせ、吠えぐせ

散歩をしていると他のわんちゃんや人間に出会います。
そのときに、噛みついたり、吠えたりすることも少なくありません。

人通りの少ない道であればこのようなことも頻繁には起こりませんが、好奇心旺盛なボーダーコリーにとって、他のわんちゃんや人間と関わらないことはすごくストレスになっちゃうんです。

でも、他の人やわんちゃんに危害を加えてしまう可能性があると一緒に楽しく散歩するのもできなくなっちゃいますよね。

問題行動を起こしてしまう原因

人間にとっての問題行動がボーダーコリーにとっての問題行動とは限りません。

むしろその逆です。
ボーダーコリーとしての本能が問題行動を引き起こす原因になっているのです。

好奇心旺盛

一般的な犬の知能は人間の2~3歳と言われているのに対して、成犬のボーダーコリーの知能は5歳程度と言われています。

そのため、いろいろなものに興味を持ちます。
自転車や車などの動くものに飛びつくのもこの知的好奇心の高さからくる行動なんです。

牧羊犬のDNAが刻み込まれたボーダーコリーにとって、追いかける対象物が羊から自転車に変わっただけなんです。

羊はいいのに自転車はダメだなんて、勝手に理解するのは難しいですよね?笑
そこは飼い主さんがきちんと教えてあげる必要があります。

縄張り意識、警戒心が強い

ボーダーコリーはもともと群れで生活していました。

そのため、敵・味方の意識が強く、飼い主さんのことは味方だと思っていても、普段一緒にいない人やわんちゃんのことは敵だとしてみなしてしまいます。

ですが、根本的な性格は社交的なので、警戒心が解けるといろんな相手と仲良くなってくれます!

そうなってくれると、飼い主さん、ボーダーコリーの両方にとってお散歩が楽しく感じられますね。

しつけの仕方

ボーダーコリーはとってもかしこい犬種なので、飼い主さんのしつけ方次第で、散歩を楽しめるかどうかが決まります!

ここで、根本的な解決策を知っていただき、ボーダーコリーとの散歩を100%楽しんでもらいたいです!!

飼い主さんが必ず前に立つ

これは絶対に徹底してください!自分の横か少し後ろを歩かせるようにリードの長さを調節しましょう。

少しでも前に行こうとすれば、ちょっとだけ強めに引っ張ります。
あまり強く引きすぎるとストレスを感じてしまうので、やりすぎは厳禁です

犬は群れの中での上下関係をつけるということを聞いたことがある方も多いと思います。

ボーダーコリーはその特徴が他の犬よりも強く、リーダーと認めた相手にはすごく忠実なのですが、自分よりも下だとみなした相手からは何を指示されても言うことを聞かなくなります。

ボーダーコリーの思うままに散歩していると自分をリーダーと思い込みます。
そうなると、いくらリードを引っ張っても止まらないし、ストレスが溜まり、完全に逆効果になってしまいます。

そうならないためにも、飼い主さんが進む方向を決めて散歩する必要があるんです。

コツとしては、前に引っ張る場合、少し立ち止まってみてください。
そうすると、ボーダーコリーも合わせて立ち止まってくれるでしょう。

それでも引っ張り続ける場合は、Uターンです。

引っ張りぐせがついている場合、3歩進んで2歩下がる感じで、なかなか前に進めないですが、粘り強く続けましょう!

コマンドを覚えさせる

普段は飼い主さんの隣を歩いてくれるのに、動くものが目に入った瞬間コントロールが効かなくなっちゃう子もいます。

そんなときに必要なのがコマンドです。
コマンドは指示・命令といった意味の言葉です。

いろいろなコマンドがありますが、「お座り」や「待て」のコマンドは必須です。
「お座り」と「待て」のコマンドはご飯やおやつをあげるときに教えてあげましょう。

お座り

「お座り」の練習はまず、おやつを目線の上の方に持っていきます
すると、立っている姿勢がしんどくなり、自然とおしりを床につけてくれます。

その瞬間に「お座り!」と声をかけて、おやつをあげてしっかり褒めてあげましょう。

最初は順序が逆でOKです。慣れてくるまでの時間は個体差がありますが、かしこいボーダーコリーなので、時間をかければ必ず覚えてくれます。

待て

「待て」の練習はお座りの状態から始めましょう。
手のひらを見せるようにして、「待て!」と声をかけてあげます。

数秒間その状態を保ち、きちんと待つことができたらおやつをあげましょう。
このとき、手のひらを見せるポーズが重要です。

ハンドサインといって、コマンドとハンドサインが結びついてくると、ハンドサインだけでも指示を理解してくれるようになります。

コマンドの練習はお家の中でもできるので、普段から積極的に行ってください!

ただし、犬の集中力は人間ほど長くなく、5~10分程度が限界です。
それ以上続けてしまうとストレスになってしまうので、十分注意してください。

まとめ

  1. 知能が高く運動神経の良いボーダーコリーは運動が大好き!
  2. きちんとしつけてあげないと、楽しい散歩が危険になり得る
  3. 問題行動はいたずら心ではなく、ボーダーコリーの本能が原因
  4. リーダーシップを示して、ボーダーコリーと楽しい散歩を!

以上がボーダーコリーとのお散歩を楽しむために知っておいてほしいことでした!

最初は散歩のしつけといっても、どんなことから始めればいいかわからないですよね。
私自身も、最初は言うことを聞いてくれないわんちゃんに腹が立ってしまうこともありました。

今考えると、わんちゃんの気持ちを考えられていなかったなと反省しています。

ボーダーコリーと散歩を楽しむためには、性格を把握し、リーダーシップをとってあげることが大事です!

運動が大好きなボーダーコリーと一緒に散歩できれば、お互いに幸せな時間を過ごすことができるので、ぜひ参考にしてみてください!