ボーダーコリーは賢いと言われる反面、性格が悪くて育てにくいという意見もあるようです。
頭がよいと、悪いことをするのが上手くなるのでしょうか。
それとも、飼い主を見下して、自分が上だと思ってしまう?
そこで、ボーダーコリーは本当に性格が悪いのかについてまとめてみました。
ただ、性格が悪いと一口で言っても、いろいろなことが考えられますよね。
飼い主としては、犬が言うことを聞かず自分勝手に動いているときや、バレないようにイタズラしているときは、この子もしかして性格が悪いのかな?と感じてしまいます。
余談ですが、私もうちのチワワを
「この子もしかして性格が悪い?」
と、疑ったことがあります。
いつも、おもちゃを投げると取ってくるけれど、絶対に渡してくれないんです。
チョーダイしても、手を伸ばしても、追いかけてもダメです。
こちらとしては
「なんでくれないの?また投げて続けて遊べるのに!」
と思うことも。
でもそのうち相手にされなくなると、しょんぼりとおもちゃを足元に落としてくれます。
そこがかわいいので、最後こちらもニヤけてるんですけどね。
さて話がずれましたが、賢いボーダーコリーはどうなんでしょうか?
頭がよくて、性格が悪かったら、もう勝てる気がしませんね…。
ボーダーコリーはイタズラ好き?
ボーダーコリーは他の犬種と比べると、非常に運動能力が高くアクティブな犬種です。
また、判断力や推察力もあり、飼い主の指示を察して動ける賢さがあります。
そのため、退屈だったり暇を感じると、楽しいことを探して遊び始めます。
例えば、飼い主が目を離した隙にティッシュが全て箱から出ていたり、鉢植えが倒れていたり、クッションに穴が開いていたり。
犬のイタズラ動画としてもよく見る光景です。
「でもこの行動、人間の子どもとよく似ていませんか?」
本人は、ティッシュを出す音や感触を楽しんだり、鉢植えの中身が気になって触ったり、クッションを振り回して重みを確認しているだけ。
そう、これは好奇心を満たそうという心のまま動いた結果なのです(涙
彼らは決して、悪いことをしようと思っているわけではないのです。
結果として、その行動は危険だと理解したり、原因と結果をつなげて学んだり、触覚や視覚・嗅覚が発達したりと、成長には欠かせない出来事になります。
確かに何事も、やってみなければ経験にはなりません。
我々からすると、なぜそんな行動をするの?と驚くこともあります。
しかし、果敢に好奇心を満たしていくその姿に、自分にもチャレンジ精神(!)があった頃のことを思い出しました。
いろいろと試していると考えれば、同じ行動でもイタズラには思えなくなりますね。
ボーダーコリーは凶暴化する?
ときにボーダーコリーは、人や自転車に飛びつくような行動をとることがあります。
危険ですし、突然犬に飛びかかられると誰でも恐怖を感じますよね。
これは牧羊犬だった名残で、動くものを追いかけてまとめようとするボーダーコリーのハーディングという本能です。
この習性をよく理解しておかないと、ボーダーコリーが突然飛びかかったことにビックリしてしまいます。
こういった犬種の生来の特徴は、よく把握してから接することが大切です。
また、こういった急な行動を取ったときにこそ、普段からのしつけが役立ちます。
マテやツケをしっかりと覚えさせておくと、興奮した犬を落ち着かせることもできます。
日ごろから、定期的な訓練は欠かせませんね。
ボーダーコリーに対する正しい知識と、普段からのしつけを行うことで、本能的な行動でも対策をとることができます。
ボーダーコリーを飼うのに適さない環境
環境が合わず、しつけもされないと、ただのやんちゃ犬になって暴れまわります。
運動量の多いボーダーコリーに毎日の散歩は必須であり、また、ボールキャッチのように考えながら遊ぶとよい刺激になって満足感が得られます。
ボーダーコリーは賢い犬種なので、オスワリやマテなどのコマンドも、適切にしつければすぐに覚えられます。
定期的にコマンドを出してその行動を確認し、そこでたくさんほめてあげることが大事です。
これは飼い主側にも継続的な努力と根気が求められるため、忙しい人には飼うことをおすすめしない犬種です。
放置されて変化や刺激のない環境はストレスであり、何かを嚙むことでイライラを発散させたり、ケージから出してもらうなどの新しい変化を求めて吠え続けることがあります。
他にも、家の中にあるものは、すべておもちゃに変えることができるのが、かわいいところでもあり、大変なところでもあります。
面白いと思ってのイタズラでも、飼い主の見方によっては性格が悪いと捉えられてしまうでしょう。
そうならないために、十分なしつけと交流の時間を確保しなくてはなりません。
まとめ
今回は、ボーダーコリーが性格が悪いと言われる原因をまとめてみました。
- 好奇心を満たそうという心のまま動いた結果が、イタズラといわれる
- ハーディングという本能的な動きが、急な飛びかかりの原因である
- 放置されて変化や刺激のない環境はストレスであり、噛み癖や吠え癖につながる
これらをみると、ボーダーコリーは性格が悪いというよりも、適切な環境がないと問題行動が出やすいです。
犬とは言葉が通じないため、こちらの思いを伝えるには時間と努力が必要です。
うまく伝わらないとき、つい相手のせいにしたくなることもあります。
しかし、いったん飼い始めたら、諦めてはいけません。
もちろん、それぞれの犬には個性があり違いもありますが、普段から飼い犬とはコミュニケーションを取り、あまり性格の悪さを疑わずに接してあげてください。
ボール遊びやフライングディスクなど、成功してお互いに気持ちが通じ合ったときは、人生をともにするパートナーに出会ったことを感じられるでしょう。
お互いを信頼し合い、心の豊かな日々を過ごせることができれば、最高の幸せですね。