みなさんはブルテリアという犬種に、どのようなイメージを持っていますか?
私としてはぶさかわ犬のイメージが強いのですが、大好きな人にとってはたまらなくカワイイわんちゃんなのかなと思います。
外見に対する好みの個人差の大きい犬種ですが、初心者には飼いにくいという声も聞こえてきます。
これから初めてワンちゃんを迎えようとしている飼い主さんにとっては、飼いやすさというのは気になるキーワードなのではないでしょうか。
そこで本記事では、初心者にとってはブルテリアが飼いにくいといわれるその要因を解説していきます。
ブルテリアはどんな犬?
歴史
イギリスを原産地とするブルテリアは、1700年代にブルドッグとオールド・イングリッシュ・テリアとの交配によって生まれました。
ブルアンドテリアという名称を短縮する形でブルテリアと呼ばれるようになりました。
当時のイギリスでは牛と犬を戦わせる娯楽競技が流行っており、すぐれた闘犬を生み出すために作られたと考えられています。
そのため、残念ながら悪質な品種改良が繰り返されてきた経緯があります。
1830年代に闘犬が廃止されてからは、飼育する目的で犬種改良が進んでいきました。
性格
闘犬としての歴史があるため、勇敢で従順な部分と頑固な一面を持ち合わせており、攻撃的な部分もありますが人間とはよい関係を築きやすいです。
サイズ
中型犬に属しますが、大型犬とする考え方もあります。
オスとメスによって多少の体格差はありますが、対高46-56cm、体重20-30kgです。
かなりしっかりとした体つきで、がっちりとした骨格に力強い筋肉をもつ一方、卵型の頭部に、ユニークな顔つきです。
この顔つきがぶさかわ犬といわれるゆえんではないでしょうか。
毛色
光沢のある短い被毛が特徴で、白、黒、金色がかった茶色、3色からなる毛色などさまざまです。
なんと白色は一度絶滅したことがありますが、愛犬家たちによって復活されました。
このエピソードからも、コアな愛犬家に愛されているのがよくわかりますよね。
寿命
ブルテリアの寿命は11から13歳です。
先天性の病気をもちやすいとされているため、個体差が大きくでてきます。
先天性の病気については後程詳しく説明します。
飼いにくいといわれる理由
ブルテリアが初心者には飼いにくいとされる理由は大きく4つあります。
攻撃的な一面を見せることがある
ブルテリアの歴史から考えると想像しやすいと思いますが、かなり体力とパワーをもっています。
また小さな子どもや、小型の犬やうさぎなどの小動物に対しては闘争本能が現れるきっかけになりやすく、顎の力も強いので注意が必要です。
皮膚が敏感
被毛が短いので、寒さには強くありません。
よって室内であっても冬場の温度管理には注意が必要です。
つまり屋外での飼育には向かないですし、紫外線にも弱いので日当たりのよい場所にも気を付けなければなりません。
運動量が必要なので散歩は必須
体力をもち、とても活動的なので、1日1回1時間の散歩や運動を十分に行う必要があります。
先天性の病気が出やすい
犬種改良を繰り返したことが原因とされていますが、遺伝病が多い犬種です。
以下のいずれの疾患においても、早期発見が重要になるため、日々の観察を大切にしていきましょう。
- 水晶体脱臼
- 膝蓋骨脱臼(通称パテラ)
- 聴覚障害(難聴)
ただし犬種改良が重ねられる中で、飼いやすくなってきているという見解をもつ人もいます。
もちろん犬にも個体差があるため、初心者は絶対に飼ってはいけないわけではありません。
もし初心者がどうしてもお迎えしたいときは、プロのトレーナーさんを最初から探しておいていつでも相談できる環境をつくり、責任をもって育てていく覚悟をもつことが必要です。
まとめ
本記事では、初心者にとってブルテリアが飼いにくいといわれるその要因を解説してきました。
- ブルテリアは中型犬で、闘犬としての歴史をもつ、人との付き合いの長い犬種である。ユニークな顔つきゆえに、ぶさかわ犬としてのイメージが強い。
- 初心者に飼いにくいとされる理由として、【攻撃的な一面を見せることがある】【皮膚が敏感】【運動量が必要なので散歩が必須】【先天的な病気になりやすい】この4点が挙げられるため、飼いにくい可能性が高いとわかったうえで飼い始めると長い付き合いをすることができる。
あんなユニークでかわいらしい容姿なのに、闘犬として自分よりも大きな牛と戦っていたなんてとても驚きました。
よくみてみると体格はがっちりとしていて、強そうな体つき!
犬も顔だけで判断してはいけないですね。
闘犬という歴史があるからこそ、飼育する上で気を付けなければならない点がとてもたくさんあるように見えてしまいますが、責任をもって飼うということはどんな犬でも同じなので、飼い主さん自身が納得した愛犬を飼ってもらいたいです。
私はよく、なにかを選択するときにはそれぞれのメリットとデメリットを考えるようにしています。
もしもこの記事が、たとえ対象が他の犬種だったとしても、あなたの愛犬を決める際のお役に立てたのなら嬉しいです。