ドイツ原産の大型犬レオンベルガー。
この記事を読んでいるということはご存じの方が多いのではないでしょうか。
血統書を管理しているJKC(ジャパンケネルクラブ)の発表によるとレオンベルガーは日本には、まだ59匹しか登録されていないそうです。
とても希少な犬種なんですね。
日本ではあまり聞き慣れない名前ですが、ヨーロッパを中心に人気のある家庭犬です。
さらに欧米では水難救助犬としても活躍しています。
私がレオンベルガーを知るきっかけとなったのはタレントの滝沢カレンさんです!
滝沢カレンさんの旦那さんが結婚する前から飼われていた愛犬がレオンベルガーだったのです。
インスタグラムを見るとたまにレオンベルガーの神社くんの写真が投稿されているので
「マジカッコイイ…」
と思いながら見ています。
そんな私も幼少期からたくさん犬を飼ってきました。
シーズー、チワワ、ラブラドールレトリバー、ボーダーコリーと共に育ちました。
犬を飼っている方なら一度は愛犬の寿命が気になったりするのではないでしょうか?
どんな犬も人間の私たちより寿命が短いのが現実です。
わかっていてもとても辛いことですよね。
ペットを飼うということは幸せな反面、責任と寿命に対する覚悟も必要になります。
この記事はレオンベルガーを飼っている、飼いたいと思っている方にぜひ知っておいてほしい寿命と長生きできるように何ができるのかをご紹介します。
レオンベルガーの寿命
犬の平均寿命は一般的に12~15歳と言われています。
犬種や体格によっても異なりますが、小型犬の方が大型犬よりも長生きするといわれています。
では大型犬のレオンベルガーの平均寿命はというと、8~10歳といわれています。
大型犬全体の平均寿命は11~12歳なので、レオンベルガーの寿命は少し短めとなります。
私たち人間よりも短い命だからこそ、1日でも愛犬が健康で元気に長生きしてほしいですよね。
そう思うのは飼い主であれば当然の気持ちです。
犬への正しい知識を得ることで飼い主にできることも増えるでしょう。
その中でも、まず知っておきたいのは犬種によって発症しやすい病気があるということです。
レオンベルガーのかかりやすい病気について知っておきましょう。
レオンベルガーのかかりやすい病気
① 胃捻転
文字通り胃がねじれてしまう病気です。
大型犬に多い病気といわれています。
胃捻転を防ぐには食後すぐの運動は避けることです。
最低でも食後30~1時間はあけるようにし、激しい運動は控えましょう。
もしも、お腹の膨らみ、呼吸が苦しそう、歯茎や舌が青白い、空嘔吐など異変を感じた場合は胃捻転の可能性があります。
胃捻転は最悪、死に至る場合もあります。
少しでも上記のような異変を感じたらすぐに動物病院へ行きましょう。
② 股関節形成不全
股関節に体重がかかることで歩行に異常が出てしまう病気です。
股関節の緩みが原因となることが多いですが、遺伝が7割といわれています。
3割は成長期の激しい運動、運動不足、肥満などが原因で発症しやすくなります。
大型犬の場合、短期間で身体が急に大きく成長するため骨と筋肉のバランスが崩れやすく関節が不安定になります。
成長期の過ごし方には十分気をつけましょう。
③ アジソン病
別名、副腎皮質機能低下症といいます。
副腎からのホルモン分泌が不足してしまう病気です。
9割が突発性で原因は解明されていません。
日頃からストレスになる状況はできるだけ避けましょう。
環境をコロコロ変える、頻繁にペットホテルに預ける、長距離の移動、苦手な事を無理にさせるなど。
食欲不振、嘔吐、下痢、血便、多飲多尿などの症状がある場合はアジソン病の可能性があります。
④皮膚炎
レオンベルガーは犬の中でも特に毛量がとても多い犬種です。
日々の手入れを怠ると、ダニ、カビ、フケ、花粉、ホコリなどが原因で不衛生になり皮膚の炎症を起こしてしまいます。
頻繁にシャンプーをしすぎるのも良くありません。
一番大事なのは毎日ブラッシングをすることです。
身体を痒がっている、皮膚に湿疹やニキビのようなできものができている、フケが多くなった、臭いがきつくなったと感じた場合、自己判断でシャンプーを変えたりせずまずは動物病院で診てもらいましょう。
またレオンベルガーは垂れ耳のため、耳の中が蒸れやすくなります。
外耳炎という耳の皮膚の炎症を起こしやすい犬種です。
耳を清潔に保つよう耳掃除をしてあげましょう。
だたし、耳掃除をやりすぎてしまうと傷をつけてしまい炎症を起こしてしまう可能性があるので、やりすぎには気をつけましょう。
耳を痒がる、耳垢が黒く臭いがキツイなどの症状は外耳炎の可能性があります。
5年前に亡くなった愛犬のラブラドールも外耳炎になりました。
症状は臭いがきつく、黒い耳垢がたくさん出てきて綿棒やコットンでふき取ってもキリがないくらいでした。
動物病院へ行き、目薬のような容器に入った液体の薬をもらい使い続けていました。
ラブラドールも垂れ耳なので、治ったり、再発したりを繰り返していた記憶があります。
垂れ耳の犬種は本当に外耳炎になりやすいので気を付けなければいけませんね。
少しでも症状が出ていたら、すぐに動物病院へ行きましょう。
命にかかわる大きな病気も早期発見することで長生きにも繋がります。
他にも日頃から気を付けること、飼い主にできることはたくさんあります。
長生きしてもらうために飼い主にできること
①適切な運動
犬にとって運動は肥満予防やストレス発散に繋がりとても重要なものです。
家の中で遊ぶことはもちろん、毎日お散歩する必要があります。
時にはドッグランへ行ったり、知育玩具を使ってコミュニケーションとることでさらに満足感を覚え、ストレス発散になります。
一方シニア犬の場合は、体力も落ち足腰も弱ってきます。
長時間のお散歩や激しすぎる運動は避けましょう。
身体の大きなレオンベルガーはより多くの運動量が必要になります。
少なくても1時間のお散歩を1日2回できると良いです。
体重が50キロ程までなる大型犬にとって、フリスビーなどの激しい運動は関節の負担になるため避けましょう。
レオンベルガーの場合、水が好きで泳ぎが得意なため気温の高い季節は海や川で遊ぶのもおすすめです。
ただし、真夏の暑すぎる日は熱中症になる可能性もあるので時間帯には気を付けましょう。
②適切な食事
人間の健康と同じく犬にとっても食生活はとても重要です。
身体の大きさ、犬種、年齢に応じたペットフードを与えましょう。
人がいつも当たり前のように食べている味付けされたものは、犬にとっては塩分や糖分の摂りすぎとなり病気を引き起こす大きな原因につながります。
中にはアレルギーを持つ犬もいるため、どのような原材料が使われているのかを確認する必要があります。
少しずつ与えアレルギー反応がないかをよく観察し、愛犬の体質に合うペットフードをみつけましょう。
③去勢・避妊手術
愛犬に子犬を産ませる、交配させるなどの予定がない場合、早い段階で去勢・避妊手術をした方が良いと言われています。
望まない妊娠を防いだり、生殖器官の病気を予防できます。
・オスの場合
精巣腫瘍、前立腺肥大、肛門周囲腺腫、会陰ヘルニアなど。
・メスの場合
卵巣嚢腫、顆粒膜細胞腫、子宮蓄膿症、子宮水症、子宮粘液症など。
・オスの場合
マーキング、マウンティング行動の減少、性格が穏やかになる。(個体差あり)
・メスの場合
ホルモンの影響で偽妊娠することがなくなる、乳腺の腫れや神経質になることがなくなる。
定期的に来るヒート(生理)による出血がない。
オス・メスともに発情期に見られる問題行動やストレスが軽減します。
・オスの場合
太りやすくなる、全身麻酔の身体への負担。
・メスの場合
太りやすくなる。
メスの場合、開腹手術のため全身麻酔の負担はもちろん、卵巣や子宮の摘出後の血管の処置など、オスの去勢手術より難しい手術になる。
近年では開腹せずお腹に小さな穴を数カ所開けて行う腹腔鏡手術を行う病院も増えています。
・オスの場合
生後6ヶ月からを推奨されています。
健康な犬であれば、成犬でも去勢手術可能な場合もあります。
・メスの場合
生後6ヶ月が望ましいとされています。
この生後6ヶ月は初めての発情期を迎えるタイミングです。(個体差あり)
できるだけ発情期を迎える前に避妊手術を行うことで、乳腺腫瘍になる確率が低くなります。
④日々の健康管理
ワクチン接種や健康診断を定期的に受けましょう。
成犬期の後半(5~7歳)になると、病気になってしまうことが増えてくる頃です。
身体に異変はないか、様子に変わったことはないかを日頃からチャックしましょう。
またストレスで体調を崩してしまう場合もあります。
犬はコミュニケーションを必要とします。
しっかりスキンシップをとり、ストレスフリーな環境を整えましょう。
ブラッシング、爪切り、耳掃除、歯磨きなどのお手入れも入念に行いましょう。
また、肉球の間から毛が伸びていると、床がフローリングの場合滑りやすくなり足や腰に負担がかかってしまいます。
思わぬケガを防ぐためにも、カットしましょう。
⑤ペット保険
近年ペット保険に加入する飼い主さんが増えています。
その理由は、ペットの平均寿命が年々伸びていることと、高額な医療費がかかることです。
寿命が延びることによってケガや病気になるリスクも高くなり病院へ行くことも増えます。
通院、入院、手術など治療費が高額になることもあります。
もしもの時に備えて、ペット保険に加入することをおすすめします。
またペット保険の加入には、年齢が高くなるほど病気になるリスクがあるため年齢制限によって、加入できない場合があります。
ペット保険はあくまでも、ケガや病気のためのものです。
去勢・避妊手術は原則として保険対象外になります。
私が社会人になって、初めて迎えた犬はボーダーコリーでした。
当時20歳の私は一目惚れでお迎えしました。
その愛犬は病気になり11歳7ヶ月で虹の橋を渡りました。
ペットフードを変えたら毛艶がよくなったり、夏にはサマーカットしたり、車に乗るのが大好きでよくドライブしたり、誰もいない大きな公園で一緒にかけっこしたり本当に楽しい11年間でした。
ただ私はペット保険には入っていませんでした。
病気になってからの通院はすごくお金がかかりました。
エコー検査、血液検査、薬代などで3万円近くかかり、ほぼ毎日注射をしに行き1万円ほどかかりました。
それでも私は
「愛犬に一日でも長く生きて欲しい」
毎日そのことだけを考えていました。
治療費は貯金を下ろしたり、クレジットカードで精算していました。
正直とーーーーーーっても大変でした。
これまで飼っていた犬たちは実家暮らしだったので、病院代はすべて親が負担していたので私は病院代がこんなに高いなんて思っていませんでした。
またいつかペットを迎えるときは絶対ペット保険には入ると今から決めています!
まとめ
- レオンベルガーの寿命
- レオンベルガーのかかりやすい病気
- 長生きしてもらうために飼い主にできること
をご紹介しました。
犬に限らずペットとの生活は飼い主にとって癒しや、幸福を与えてくれますよね。
でも可愛いだけではとても飼うことはできません。
家族として迎えた瞬間から、その子の一生を託されている責任があります。
金銭面、体力面、忍耐力も必要になります。
そして愛犬と過ごせる時間には限りがあることも受け止めなければいけません。
特に犬の中でも比較的平均寿命が短いレオンベルガーですが、飼い主さんがしっかりと知識を持ち、たくさんの愛情があれば愛犬たちも幸せな一生を送れるはずです。
レオンベルガーをすでに飼われている方、これから迎えようと思っている方、この記事が1人でも多くの方に届いてほしい…そんな思いで書きました。
もう一度言いますが、愛犬との時間は限られています。
1分1秒でも長く、お互いに幸せな時間が続きますように…