レオンベルガーのよだれが少ない理由とは?ケア方法と注意点!

ライオンのようなたくましい体格にフワフワの毛のレオンベルガー!
このような大きな犬ってみなさんどのようなイメージがありますか?

“力が強そう” “たくさん食べそう” “よだれが多そう”と思っている方が多いのではないでしょうか?

私もこれまで大型犬はラブラドールレトリバーとボーダーコリーを飼っていました。
ラブに関しては本当に食欲旺盛で、ローテーブルに食べ物なんて置いておけなかったです。

買い物袋もラブの届くところに置いておくと、袋を破いて中の食べ物を漁られたりと大変でした。

ラブもボーダーも人が何か食べているとじーっと見つめてきて床はよだれまみれでした(笑)
そんなよだれも愛くるしかったですよ。

レオンベルガーは体高65~80cm、体重50kg程の超大型犬で見た目の通り力も強く、ご飯もたくさん食べます。
ですが意外なことによだれはあまり出ない犬種なのです。

私も初めてレオンベルガーはよだれがあまり出ないと知った時は、

「この世の中によだれを垂らさない大型犬なんているわけない!!」

と驚きました。
正直犬はみんなよだれを垂らす生き物だと思っていました。

とはいえ、全くよだれが出ないわけではないので安心してください(笑)

レオンベルガーのよだれが少ない理由と正常なよだれ、異常なよだれとお口のケアについて記事にしました。

レオンベルガーはなぜよだれが少ないの?


レオンベルガーのよだれが少ない理由は口の形にあります。
唇が垂れておらず、しっかりと閉じているのが特徴です。

そのため、普段はよだれを垂らすことはあまりありません。
ではどんな時によだれは出るのか気になりますよね。

よだれが垂れないのにも理由はありますが、よだれが出るのにも理由はあります。

心配ないよだれ

①生理現象

空腹時や食べ物を見たり、匂いを嗅いだりするとそれを受け入れるために体は消化の準備をします。
そのためよだれが多くなります。

食べているときも唾液は多く分泌します。
これらは生理現象のため、ごく自然なものです。

また体温調節をするためにもよだれは増えます。
犬は人のように体の皮膚から汗をかくことができません。

口を開けてハアハアするのは体の熱を放出させるためです。
口を開けていることによってよだれは出やすくなります。

②自律神経

興奮状態、不安を感じているときは交感神経が働き、血圧、心拍数の上昇などがあります。
寝ているときや、安心してリラックスしているときは副交感神経が働きます。
自律神経はこのように正反対の働きをしますが、どちらもよだれが増える原因といえます。

③刺激によるもの

苦味や刺激のあるものを口に入れたときです。
薬を飲んだ時は苦味を和らげるためによだれが増えます。

また誤って洗剤などを舐めてしまったり、人の食べ物で刺激のあるものを口に入れてしまったときなどにもよだれは増えます。
お水を飲ませたり、フードを食べさせてあげると落ち着きます。

このようなものを食べてしまったときは少しだから大丈夫と自己診断せず、すぐ病院へ行きましょう。

体調不良、病気によるよだれ

①ストレス

緊張や不安などのストレスを感じることによってよだれが増えることがあります。
ストレスを感じているときのよだれは粘着性が高くなります。

犬が何かに怯えているや、極度の緊張を感じている場合は気を逸らしてあげるなど、リラックスさせてあげしょう。

②車酔い

車酔いをすると、吐き気を催すため大量のよだれが分泌されます。
それは嘔吐のサインでもあるため車に酔いやすい体質の場合、適度に休憩をしながら対策をしましょう。

③口内環境の悪化・異常

  • 口内炎
  • 歯周病
  • 口腔内腫瘍
  • 咽頭炎
  • 唾液腺の病気

などがあります。

日頃から口の中をよく観察しましょう。
よだれ以外にも口の中が腫れている、痛がっている、口を全く閉じないなどの症状があれば口内に異常がある可能性があります。

また口内環境が悪化すると、唾液に雑菌が増えている状態です。
歯磨きや歯周病の治療が必要になる場合もあります。

④病気によるよだれ

  • 熱中症
  • 誤飲
  • てんかん
  • 胃捻転
  • 胃炎
  • 急性膵炎

などがあります。

口の中に特に異常がない場合は上記のような病気が考えられます。
よだれ以外にも、食欲不振や吐き気、嘔吐、息が荒い、反応がいつもと違うなど普段と少し様子が違うと感じた場合はすぐに病院へ行きましょう。

必ずしも上記のような病気であるとは限りません。
何も問題なく数時間後にはいつも通りになることもありますし、上記以外の病気の可能性もあります。

よだれのチェックポイント

よだれの多さだけではなく他にもチェックしたいポイントがあります。

  • 口臭がキツイ
  • ネバネバしている
  • 泡状になっている
  • 血が混じっている
  • けいれん
  • 嘔吐または空嘔吐などの吐き気がある
  • ぐったりして呼びかけに反応しない
  • お腹が膨らんでいる
  • 呼吸が苦しそう

よだれの量だけではなく、よだれの状態や犬の様子もよくチェックしましょう。

口内のケア方法

人間の私たちと同じように犬にも歯磨きなどの日々のケアは欠かせません。
意外と口腔ケアされていない飼い主さんが多いのも事実なんです。

「うちの犬口臭いなぁ~」

なんて思ったことありませんか?

主に口臭の原因となっているのは歯石、歯周病です。
これらは日々のケアで予防することができます。

①歯磨き

私たち人間の口内は酸性で虫歯になりやすい環境ですが、犬の口内はアルカリ性で歯周病になりやすい環境となっています。

歯周病とは歯茎の炎症でその原因は、歯垢です。
この歯垢が石炭化することによって歯石になります。

歯周病は痛み、出血を伴い悪化すると歯はもちろん顎の骨まで溶かしてしまいます。

犬の歯垢は3~5日ほどで歯石に変わります。
1日1回は歯ブラシを使って歯磨きをしてあげましょう。
私たちが毎日歯を磨くように、犬にも歯を磨く習慣をつけると忘れずに続けることができます。

②歯磨きガム

おやつ感覚であげることができ、噛むことにより歯垢の除去や口臭予防など口内を衛生的に保つことができるアイテムです。

このガムを噛んでも、日々の歯ブラシによるケアは必要です。
あくまでも補助の役割として、歯磨き後のご褒美としてあげるなど活用してみてください。

このガムを与えるときは丸飲みして、喉に詰まる恐れがあります。
よく噛まずに飲み込むと消化するのにも負担がかかるため、ガムを噛んでいる間は目を離さないようにしましょう。

③歯磨きシート

歯ブラシとは違い、シートを指に巻き直接歯を擦って磨くアイテムです。
直接指を口に入れるので、口内の異常を発見しやすいのもこのシートの魅力です。

歯茎の腫れや歯がグラグラしているなど、歯ブラシでは見つけにくいこともこのシートなら早期発見しやすいです。

飼い主さんの手が大きい場合など奥歯が上手に磨けない事もあります。
そんなときは奥歯は歯ブラシを使うなどアイテムの使い分けをしてみてください。

④歯磨きスプレー

このスプレーは口臭予防のためのアイテムです。
歯の汚れが落ちるわけではありませんが、歯垢には効果のある有効成分が含まれています。

どうしても歯磨きする時間がないときはスプレーをひと吹きするだけするといいでしょう。
スプレーは歯に直接吹きかけなければ意味がありません。

吹きかけるのが難しい場合はガーゼに染み込ませて歯磨きシートのように指で拭くようにしてみるといいでしょう。

いきなり歯磨きするのは犬にはとてもストレスになります。
まずは遊びながら口の周りを触る練習をするといいでしょう。
唇をめくり、歯や歯茎を触れたときにはご褒美をあげましょう。

歯ブラシなどのアイテムに怯えてしまう犬もいます。
突然口の中に入れようすると当然驚いてしまいます。

またおもちゃだと思って噛んでしまい口の中をケガしてしまう犬もいます。
歯ブラシに慣れさせ、遊ぶものではないと教えてあげましょう。

そして歯を磨くときはゆっくり優しく磨いてあげましょう。
一度でも痛いと感じてしまうとその後の歯磨きが嫌いになってしまう可能性もあります。
犬の歯磨きも毎日習慣にすることが大切です。

この記事を書いている立場でお恥ずかしいですが、私も犬に歯磨きするなんて最初は知りませんでした。

犬の口が臭いのは普通のことと思っていました。
ある日愛犬の散歩をしていて初めて会ったゴールデンレトリーバーの子と触れ合った時よだれはたくさん出ているのに全然口臭がなくて飼い主さんに

「この子全然口の臭いしないですね~、うちの子めっちゃ臭いんですよ~」

と言ったことがあります。
そのときゴールデンレトリーバーの飼い主さんに

「うちはこの歯磨きを使ってるよ!」

と言われ何も知らなかった私は目が点になりました。(笑)

「犬って歯磨きするのーーー????!!!!」

と心臓バックバクですごく汗かいたのを覚えています。(笑)
それを聞いてすぐにペットショップに歯磨きケアセット買いに行きました。

でもいきなり歯を磨くなんて愛犬も嫌がってしまいなかなかできませんでした。
私は主に歯磨きシートとガムを使っていました。

ガムは私の愛犬も丸飲みしようとしたことがあり、とても焦りました。
ガムは手間もなく便利なアイテムですが、目を離すと危ないアイテムでもあります。
メリットの分だけ、デメリットも大きいかもしれませんね。

まとめ

  1. レオンベルガーはなぜよだれが少ないの?
  2. 心配ないよだれ
  3. 体調不良・病気によるよだれ
  4. よだれのチェックポイント
  5. 口内ケアの方法

をご紹介しました。

よだれは量だけではなく、どんなよだれなのか、臭いがするのか…なども合わせてチェックしてみてくださいね。
よだれの臭いや口臭は歯磨きなどのデンタルケアで予防、軽減することができます。

歯周病は口内だけではなく、他の病気にも繋がることがあります。

日常的にケアすることで、病気のリスクは減りますし大切なワンちゃんの健康のためにも歯磨きのケアは重要なものといえます。

便利アイテムを活用し、お互いにストレスなくケアしましょう。

もしも普段よだれがあまり出ないレオンベルガーがダラダラとよだれを大量に流していたら何か原因があるかもしれません。

それで悩んだとき、今すでに悩んでいる方にこの記事が参考になれば嬉しいです。

症状がよだれが多いだけだと病院へ行かない飼い主さんも多くいます。
他にも症状が出てきてからでは手遅れの場合もあります。
些細な変化もいつもと違うと感じたら、病院へ行きましょう。

日々のケアを行い、飼い主さんもワンちゃんも快適な毎日を過ごしてくださいね。