ボーダーコリーとオーストラリアンシェパードは似ている?違いと共通点

ボーダーコリーとオーストラリアンシェパードってすごく似ていますよね。
あまり犬に詳しくない方はもちろん犬好きな方も何が違うのかわからないと思う方は多いでのではないでしょうか?

私の主人もオーストラリアンシェパードの写真を見た時

「ボーダーコリーじゃん」

と言っていました。
犬の中でも特にボーダーコリーが大好きな私にはボーダーコリーとオーストラリアンシェパードが同じに見えるなんて絶対ありえないって感じでした。

当然主人に返した言葉は

「お前の目は節穴かぁぁ!!!」

でした(笑)
この記事を読んでいる方の中には私の主人と同じく“ボーダーコリーと同じじゃん”と思っている方は少なくないですよね。

ボーダーコリー大好きな私が皆様にボーダーコリーとオーストラリアンシェパードはそれぞれどのように誕生したのか、違いはどこなのか、共通点はあるのかをお伝えしていきます。

・ボーダーコリーとはどんな犬なのか?

①歴史

ボーダーコリーはイギリス原産の犬種です。
8世紀後半から11世紀にかけてバイキングによってスカンジナビア半島からイギリスへ持ち込まれたトナカイ用の牧羊犬が先祖といわれています。

そこに元からいた牧羊犬と交配され、19世紀末には現在の姿が誕生しました。
イングランドとスコットランドの国境で誕生したため、ボーダーコリーの名前は“辺境の牧羊犬”という意味があります。

現在でも先祖の時代から変わらない優れた運動能力、賢い頭脳を活かしドッグスポーツや競技会で上位を独占している犬種です。

②見た目

ボーダーコリーは大型犬と間違えられることも多いですが中型犬の種類になります。
オスの体高は53~55cm、メスの体高は50~52cm程度。
体重はオス、メスともに14~20kg程度。

被毛は長毛タイプと短毛タイプがいて、ともにダブルコートです。
毛の色はブラック&ホワイトが最も多くいますが、近年ではブルー&ホワイト、レッド&ホワイトなどもよく見かけるようになりました。

まだまだ知らない人も多いですが、公認されている毛色は35種類あります。

③性格

犬の中でもトップクラスの賢い頭脳の持ち主です。
運動能力も優れていて、超活発なのがボーダーコリーの持ち味といえます。
また作業意欲も高く、与えられた仕事を全うにこなします。

他の犬にはあまり興味がなく仲良くできないこともよくあります。
逆に人のことが大好きで、特に飼い主にはとても忠実で家族思いの一面があります。
とても賢いため難しい訓練や頭を使った遊びやスポーツを好みます。

警戒心の強い性格でもあり、気に入らない人には懐かなかったり、時には攻撃的になってしまうこともあります。

私もボーダーコリーを飼っていましたが、上下関係が本当にハッキリしていました。
私がボーダーを飼ったのは20歳の頃で、結婚したのは25歳でした。

愛犬のボーダーにとって主人は一番下っ端の存在です!
私の指示には従うのに、主人のことは無視したりちょっと小バカにしたような態度をとったりで落ち込む主人を私は横目で見ていました(笑)

よくボーダーコリーは性格悪いなんて言われることありますが、そういうところが理由の1つかもしれないですね。
でもそれも賢いからこそできる判断能力ですよね。

・オーストラリアンシェパードとはどんな犬なのか?

①歴史

オーストラリアンシェパードという名前からオーストラリア原産と思われがちですが、アメリカ・カリフォルニア州が原産の犬種です。

1800年代にオーストラリアからアメリカへ渡ったバスク地方の羊飼いたちが連れてきた犬が先祖犬といわれています。

グレート・ピレニーズ、ラフ・コリー、ボーダーコリー、スムース・コリーなどの牧羊犬と交配され現在の姿が誕生しました。
オーストラリアンシェパードという名前はバスク人によって名付けされました。

第二次世界大戦後、ロデオ大会やホースショーなどで芸を披露したことでアメリカで人気の犬となりました。
現在は牧羊犬のみならず、救助犬、麻薬探知犬、聴導犬、介助犬としても活躍しています。

②見た目

オーストラリアンシェパードもやや大きめの中型犬です。
オスの体高は48~58cm、メスの体高は46~56cm程度。
オスの体重は18~32kg、メスの体重は16~29kg程度。

毛質はダブルコートで長毛タイプのみです。
毛色はブルーマール、レッドマール、ブラック、レッドが認められています。

③性格

とても温厚で賢く、特に飼い主には愛情深く忠実な性格で家庭犬としても愛されている犬種です。
遊ぶことも大好きで活発なため広いスペースで思いっきり走り回ったり、賢さを活かしてトレーニングなども一緒に楽しめます。

私はこのオーストラリアンシェパードの毛の模様が本当に好きです。
すごくオシャレですよね。
ボーダーコリーよりも柔らかくてフワフワなんですよね。

一度触ったらもう…やめられない、とまらない~って感じです(笑)

「ああ…このフワフワモフモフの身体に顔をうずめたい~」

あっ!ついつい心の声が漏れてしまいました。

・ボーダーコリーとオーストラリアンシェパードの違い

①しっぽ

ボーダーコリーのしっぽは断尾の習慣はなく、適切な長さです。
オーストラリアンシェパードのしっぽは断尾されているか、ボブテイルといって短く丸まっているのが特徴。

断尾する理由は、ボーダーコリーは羊を追うのに対してオーストラリアンシェパードは牛を追うのが仕事です。

自分よりも大きく体重のある牛にしっぽを踏まれてしまう可能性があります。
そのようなケガを防ぎ、安全に作業するために断尾されています。

②耳の形

ボーダーコリーの耳はピーンとした直立か、途中で折れている半直立です。
オーストラリアンシェパードの耳は三角形で前方に折れ曲がっています。

③毛質と体型

ボーダーコリーの被毛は短毛、長毛の二種類あります。
短毛タイプは短くまっすぐな毛並み、長毛タイプは約7.5cmで硬い毛質をしています。
オーストラリアンシェパードに比べてやや小柄でスタイリッシュな体型をしています。

オーストラリアンシェパードの被毛は長毛のみになります。
ブルーマールという黒い斑点模様と首回りがフサフサでゴージャス感のある被毛が特徴で、身体は筋肉質でがっちりとしています。

ボーダーコリーにもブルーマールの個体がいてオーストラリアンシェパードと大変よく似ていますが、首回りのゴージャスな毛があるかないかで見分けることができます。

犬種が違うとそれぞれの特徴も違いますよね。
私は初めボーダーコリーとオーストラリアンシェパードを見分けるときは被毛としっぽが長いか短いかで判断していました。

ぱっと見同じく見えてもちゃんと特徴があって、その特徴がわかると見比べなくても見分けることが出来るようになりました。

・ボーダーコリーとオーストラリアンシェパードの共通点

①お仕事大好き

ボーダーコリーもオーストラリアンシェパードも自分の仕事を全うします。
人に利用されてかわいそうなんて意見も稀にありますが、彼らはそれが大好きなのでお仕事できることが彼らの幸せでもあります。

一日何もせずに過ごしたり、単純なトレーニングにストレスを感じてしまいます。
賢くて活発な彼らの特性でもあります。

②遊びや運動大好き

とにかく活発で明るい性格の犬種です。
彼らのスタミナと体力は犬の中でもトップクラスです。

ボーダーコリーは訓練が大好きで、飼い主と何かを成し遂げようと遊びの中にも仕事熱心な気持ちがあります。
オーストラリアンシェパードはとにかく楽しいことが大好きです。
楽しいことなら何でも来い!の精神です。

③賢い頭脳

世界で一番賢い犬といわれているのはボーダーコリーです。
ボーダーコリーは人間でいうと5歳ほどの知能を持っているといわれています。

その賢さが時には悪い方向へいってしまうこともあるため、しつけを怠ったり、甘やかしてしまうと飼い主を下に見てしまうこともあります。

オーストラリアンシェパードは42位にランクインされています。
長いこと牧羊犬として改良され、活躍してきた犬種のため状況判断する能力はとても優れています。

状況判断ができるため初めて会う人、苦手な場所などには敏感で時には攻撃的になってしまうこともあります。

④家族が一番

ボーダーコリーもオーストラリアンシェパードも飼い主にはとても忠実な犬種です。
犬種は違っても家族への愛情深さは同じものといえます。

飼い主が注いだ愛情と同じくらい愛情を返してくれるでしょう。
家族への愛情は深すぎるあまり嫉妬しやすかったり、分離不安症になってしまうこともあります。

そのため見知らぬ人、苦手な人や他の犬などとあまり仲良くできない一面もあります。
子犬の頃からいろんな人や動物に触れさせてあげる良いといわれています。

外見はそれぞれ特徴がありますが、内面はほぼ似たもの同士なんですよね。
お仕事好きで、家族には無償の愛を注いでくれるとても家族思いの優しい犬種!
時には警戒心から攻撃的になってしまったり、人見知りしてしまうところもそっくりですよね。

・まとめ

  • ボーダーコリーとはどんな犬なのか?
  • オーストラリアンシェパードとはどんな犬なのか?
  • ボーダーコリーとオーストラリアンシェパードの違い
  • ボーダーコリーとオーストラリアンシェパードの共通点

をご紹介しました。

見た目はそっくりさんですが、犬種が違えばそれぞれの特徴もありますよね。
私もこの記事を書きながら、写真を見比べて本当に似ているな~と改めて思いました。

主人の第一声が

「ボーダーコリーじゃん」

だったのもなんだかわかる気がしてきました。

ボーダーコリーもオーストラリアンシェパードも共に先祖犬から牧羊犬の血を受け継いで今に繋がっていると思うとなんだか不思議な気持ちになりますよね。

そして自分よりも大きい動物を相手にする勇気、人の役に立ち与えられた仕事を全うするカッコイイ犬種でもありますよね。

これから先も彼らは人々の役に立ち、たくさん活躍をしてくれることは間違いなさそうです!
そしてボーダーコリー、オーストラリアンシェパードの素晴らしい活躍がもっともっと多くの方の目に留まりたくさんの愛で溢れますように…