ラフ・コリーを飼うときに関わる『値段』のあれこれを解説します

一般社団法人ジャパンケンネルクラブ調べによるとラフ・コリーは昨年2023年度全国で136頭(53位)がペットとして飼われています。
全国レベルでみると少ないです。

ラフ・コリーはイギリスのスコットランド原産の牧羊犬として生まれた犬種です。
日本では決して犬種別でみても、多く飼われているワンちゃんではありません。

「本当に実際、見たことがないです。」

希少犬種を飼ってみたら…
優雅な散歩風景、癒されるワンちゃんとの生活。
イメージトレーニングはばっちりです。

しかし、現実的にかかるものも忘れてはいけません。

「お金、出費です。」

想像を超える分野の出費もかかるはずです。
そんなワンちゃんのラフ・コリーを飼うときの『値段』に注目して、様々な方面から解説していきます。

 

ラフ・コリーの値段の違い

ラフ・コリーの毛色は主に『セーブル&ホワイト』『トライカラー』『ブルー・マール』の3種類あります。
『セーブル&ホワイト』が最も人気があり、値段も安定しています。

その中で希少性が高いのが『ブルー・マール』です。
他の毛色に比べて値段が高くなる傾向があります。

値段が高騰する他の要因は、優れた血統をもっているか、いないかで仔犬の価格が変わります。
特定の血統だったり、父親犬や母親犬がドッグショーで賞を取ったり、チャンピオン犬だったりすると高額になります。

さらに、顔つき・体格・健康状態やブリーダーの評判も値段を左右します。
これらの条件により、ラフ・コリーの価格は幅広く変動することがあります。

ラフ・コリーの値段

ラフ・コリーは、非常に目をひく美しい被毛をなびかせ、マズルが長くスマートな外見をしています。
性格もやさしく、人懐っこくコンパニオン・ドックとしてはおすすめの犬種です。

牧羊犬として活躍していたため、賢い犬種なので頭をつかう遊びを好み、色々楽しむことができます。
飼いやすいワンちゃんです。

入手方法

ラフ・コリーは一般的なペットショップでは購入が難しいワンちゃんです。
専門のブリーダーからの購入や、譲渡犬・保護犬の譲渡がおもな入手方法です。

ブリーダーから購入の場合

  • 相場は20万~35万円程度です。
  • 引き渡し方法
    対面手渡し…基本的に現地までいく交通費がかかる程度でしょう。
    空輸直行便…5,000円~2万円程度(税込)
    ※仔犬によって違いがあります。

譲渡犬・保護犬の譲渡の場合

  • 無料~10,000円 ※保護団体やセンターによって異なります。
  • 『譲渡犬』は保健所などに収容されたワンちゃんを新しい飼い主さんに譲り渡すこと。
    『保護犬』は諸事情で飼えなくなったワンちゃんを保護して、新しい家族としてむかいれてくれる里親さんから譲渡されること。
    ※保護犬は引き取り条件が厳しく、譲渡費用も高くなる可能性があります。

 

飼うための初期費用

  1. 登録料 3,000円程度 
    居住地の自治体へ飼い始めてから30日以内に登録(畜犬登録)

  2. 狂犬病ワクチンの予防接種 3,000~4,000円程度
    飼い主の義務として生後90日を過ぎてから1回、次年度から毎年1回接種が必要
    ※費用の中に狂犬病接種済要交付料(500円程度)が含まれている場合があるため各接種場所で要確認
  3. 混合ワクチンの予防接種 3,000~10,000円程度
    感染症予防のために推奨されているワクチンのため、信頼できる獣医師に相談しながら接種スケジュールを立てていきましょう。
    初年度に3回接種し、次年度から1年に1回が一般的です。
    費用は動物病院などによって異なります。
  4. 自宅の環境を整える 50,000円~
    ケージ・トイレグッズ・首輪・リード・ドッグフードなどワンちゃんグッズです。

恐らく、揃え始めたらワクワクで値段高騰は免れないかもしれません。
ラフ・コリーは大型犬ですから費用も大型にアップするでしょう。

定期的にかかる費用

食費
大きな割合を占める費用です。
与える餌のドッグフードによって金額はさまざまです。
大型犬のラフ・コリーは平均的に8,000円前後(おやつ用含む)が毎月かかります。

トリミング代

長毛種のラフ・コリーは他の犬種よりも費用がかかります。
一般的に相場としては、シャンプー込みで10,000円以上かかります。
※サロンによって異なりますのでお間違えのないようお願いします。

病院代 

病院にかかる場合も人間同様にでてきます。
ラフ・コリーの患いやすい病気が『コリーアイ症候群』『股関節形成』『胃腸炎』があります。
健康に過ごすためには、定期的な検査をすることをおすすめします。

他の諸経費

しつけトレーニング教室の費用です。
大型犬だからこそ、子犬期の頃にしっかりとトレーニングすることで散歩も快適になります。

ドッグラン使用料です。
地域によって違いますが、走り回ることが大好きなラフ・コリーにとっては必要不可欠です。

このようなワンちゃんを飼うための支出をまとめた調査があります。
是非、ご参考にしてください。

参考資料:一般社団法人 ペットフード協会 2023年度全国犬飼育実態調査
https://petfood.or.jp/pdf/data/2023/7.pdf

まとめ

  • ラフ・コリーの値段の違い
  • ラフ・コリーの値段
  • 飼うための初期費用

ラフ・コリーを飼うための『値段』にまつわる解説をしてきました。
ワンちゃんを飼うと一言でいっても現実は厳しいですね。

やはり、生き物を育てるということはお金がかかります。
人間と一緒の感覚です。

ラフ・コリーは大型犬ですから、すべてにおいて小型犬と比べると金額がアップします。
私も大型犬に憧れた時期もありました、しかしリードを操られている飼い主さんを見た時

「あ~、大変そうだなぁ」

一瞬にして憧れも吹き飛びました。
しかし、ラフ・コリーの長毛のモフモフは思いっきり抱きしめてみたいです。

『値段』だけでみると大変そうですが、それを上回る幸せなワンちゃんとの生活が待ち受けていること間違いなしです。

どちらを選ぶか『ペットにお金をかけるのは難しいから、他のことで充実した生活』か『お金がかかるけど、ワンちゃんとの充実した生活』。
難しい選択です。

人それぞれ、家族それぞれの選択があります。
あなたはどちらの選択をしますか?