ラフ・コリーの質量にまつわる解説を多方面からみていきましょう

ジャパンケンネルクラブ(JKC)調べでは、ラフ・コリーは日本で53位と136頭がペットとして飼われています。
決して多い数字ではない気がします。

理由は『大型犬』としての位置づけだからでしょうか?
毎年人気のペット犬は小型犬~中型犬に集中しています。

日本という土地柄から大型犬にとって活動できる広いスペースを確保するのが難しいためでしょう。

「大型犬は存在感もばっちりあります。」

そんなラフ・コリーの質量という意味で一番思い浮かぶことは、大きさや体重ということです
また、ラフ・コリーの骨格形成に必要な栄養素も重要になってきます。

魅力的なラフ・コリーの見た目から体格まで『質量』という少し変わった観点から徹底的に解説してみます。
飼い主さんも、ペットとして検討されている方も是非、お読みください。

大型犬の定義とは

現在日本で飼われている大型犬は43犬種います。
実は、明確な大型犬の定義は存在しませんが、一般的に成犬で体重が25㎏以上の犬種をいいます。

他に体高が60㎝以上の犬種をさすこともあります。

※同じ個体によって成長の大きさが違います。
『大型犬』と分類される犬種でも必ずしも上記の大きさに成長するとは限りません。

  1.  子犬期(~1歳半位)
    1か月~9か月頃で体ができあがってくる時期です。
    食事や運動でしっかりと管理しましょう。
  2. 成犬期
    2歳~6歳頃を指します。
    オス(体重:約27~34㎏ 体高:約60~66㎝ )
    メス(体重:約22~30㎏ 体高:約56㎝前後)
  3. シニア期
    一般的に6歳~13歳を指します。
    ラフ・コリーの平均寿命は14歳~16歳です。
    『大型犬』の中で長寿と言われています。

シニア期を過ぎると『老犬期』が訪れます。
老化のサインは、被毛がパサつく、白髪が増える、眼が白く濁る、歩くときにふらつくなどの症状がでます。

そこまでいくとかなりの長生き犬として無理のない生活を心掛けましょう。
老犬期の前にラフ・コリーが気をつけなければいけない病気があります。

注意が必要な病気

日々の生活や散歩中にワンちゃんの異常に、いち早く気づいてあげることが重要です。

眼の疾患(コリーアイ症候群)

眼底を包む膜に異常が起こる遺伝性の進行性網膜萎縮症などをいいます。
病気が進行すると視出したり失明したりすることがあります。
定期的に眼のチェックをするようにしましょう。

股関節形成不全

大型犬によくみられる病気です。
成長過程で、股関節に異常がでて痛みや歩行障害をおこします。

原因としては、急激な体重の増量により肥満になるためです。
子犬期からの体重管理が必要になります。

胃腸炎

嘔吐や下痢などの症状がでます。
突然の急性胃腸炎と長く続く慢性胃腸炎があります。
消化器の弱い子やストレスが原因で症状が出ることがあります。

このような、疾患を引き起こす予防策の一つとして食事管理があげられます。

「私たち人間も健康を保つためには、食事管理が必要ですよね。」

ワンちゃんたちも、もちろん毎日の食事は大切です。

ラフ・コリーを紹介

起源

ラフ・コリーはスコットランドのハイランド地方で牧羊犬として、家畜を誘導・保護していました。
長年にわたり牧羊犬として飼われていた犬種でした。

日本ではアニメの『名犬ラッシー』のモデルとして知られるワンちゃんです。

見た目の特徴

コリーと名の付く犬種は多く存在しますが、コリーは長毛種と短毛種に分かれ、ラフ・コリーは長毛の犬種です。

毛色は3種類が一般的です。

  • セーブル アンド ホワイト(セーブルとは明るいゴールドや濃い茶系など)
  • トライカラー(主にブラックで脚や頭部に濃い茶系の斑がみられる)
  • ブルーマール(シルバー・ブルーにブラックの斑が混ざったもの)

ラフ・コリーの被毛はダブルコートに分類されます。
オーバーコート(表面を覆う毛)は大変、豊かで光沢感があり、首回りや脚回りはまっすぐで長い毛に覆われ、優雅な雰囲気をかもし出しています。

「立ち姿は、目を引きますよね。」

そんな容貌のコリー犬は、1860年代にヴィクトリア女王の眼にとまり寵愛され、貴族や富裕層の間でもペットとして知名度があがりました。

性格

大変、温和で優しく穏やかな性格です。
飼い主さんにはとても従順で良いパートシップを築くことができます。

ラフ・コリーにおすすめの食事と注意点

栄養素の紹介

  • 高品質なタンパク質:筋肉と骨格の維持
  • ビタミンとミネラル:全体的な健康をサポート
  • オメガ3脂肪酸:豊かな被毛の維持に役立つ
  • グルコサミンとコンドロイチン:関節の健康をサポート

これらの栄養素を適切に摂取できるように心がけることが大切です。

  1. 総合栄養食を選択
    フードと水だけで1日に必要な栄養を摂取できるような食事をあたえましょう。
    一般食といわれるフードは主食にむいていません。
  2. 年齢と目的に合わせてフードを選択
    『子犬期』『成犬期』『シニア期』とライフステージにあわせましょう。
  3. 消化しやすいフードの選択
    胃腸炎の予防にもなります。

それぞれの時期に体重管理をして肥満予防を心がけ、個体差や健康状態にそって獣医師に相談しながら適切な食事を与えましょう。

「犬も人間も一緒です。」

与える食事によって、ワンちゃんも元気に過ごしてくれます。
元気なワンちゃんが生活の中にいるだけで、私たちも充実な日々を過ごせます。

まとめ

  • 大型犬の定義とは
  • 注意が必要な病気
  • ラフ・コリーを紹介
  • ラフ・コリーにおすすめの食事と注意点

大型犬のラフ・コリーを分析してきました。
フサフサの毛に覆われた見た目の牧羊犬は賢く可愛い犬種です。

常に動いていた牧羊犬のラフ・コリーも食事不良や運動不足ですぐに肥満になります。
肥満というワードは決して歓迎できるものではありません。
ワンちゃんにとっても人間同様に『食事管理』が大切です。

私が飼っていた犬には俗にいう『残飯』をあたえていました。
昔の飼い犬ならではです。
肉が残ったときは、尻尾をフリフリと喜んでいた記憶があります。

「今は完全食のペットフードがたくさんありますね。」

便利な時代です。
ワンちゃんたちもグルメな時代がきました。

ワンちゃんは言葉として伝えられないため、飼い主さんがしっかりと管理しなければいけません。
毎日のコミュニケーションと観察がワンちゃんの不調を察知できる唯一の手段です。

賢く、凛々しいラフ・コリーと楽しい時間を過ごしてください。