念願のペットを飼い始めたとき、すごく嬉しいですよね。
私も飼い始めたとき、とても嬉しくて毎日学校から家まで走って帰っていました。
飼い始めたときは嬉しさが上回っているので、ついつい甘やかしてしまいます。
そうすると、おやつをあげすぎてしまうなんてことが起こります。
その結果、体重が増え、いつの間にかおデブに大変身!
私が飼っていた猫は、ごはんが原因でおデブになっていました。
「おデブでもかわいいからいいか」
では、あとで後悔に繋がります。
なぜなら体重が増えたことで、病気になってしまう可能性があるからです。
シェパードのような、大型犬がなりやすい病気もあります。
スリムでかっこいいシェパードに限って、太らないから大丈夫と油断してはいけませんよ。
病気にならないように、シェパードの体重の推移、成長過程を見ていきましょう。
シェパードが生まれてからの体重推移
犬は生まれてから成犬になるまで、どのくらいかかると思いますか?
実は、15~18ヵ月かかると言われており、犬の種類や大きさによって違います。
そして成長とともに、体重もどんどん増えていきます。
大型犬は25~40キロくらいまで増え、オスとメスとで体重が違います。
- オスは30~40キロ
- メスは25~35キロ
なぜこのように幅があるのかというと、はっきりとした決まりがないからです。
では生まれたてのシェパードが成犬になるまでは、どうなのでしょうか?
体重以外のことも含めて、細かく見てみましょう。
生まれた頃
生まれたときのシェパードの体重は、300~500グラムくらいです。
この頃の栄養源は、母乳やミルクです。
そして、1週間ずつ10グラム、20グラム、30グラムずつ増えていきます。
生後30日を過ぎてからは、100グラムずつ増えます。
この時期は、まだブリーダーさんの元にいるので、知らない方が多いです。
生まれたてのシェパードを知っているのは、貴重ですね。
私も見たことはないので、知っている方が羨ましいです。
生後2ヵ月頃
生後2ヵ月頃の体重は2~5キロになります。
この頃から母乳やミルクを卒業し、ドライフードに変わります。
ですが、まだ子犬は固いものが食べられません。
ドライフードをぬるま湯でふやかしてあげてから、食べさせてあげましょう。
常温の水でも大丈夫です。
そして、この頃の1回のごはんの量には注意が必要です。
1回の量が多いと、消化不良になります。
1日3~4回に分けてごはんをあげましょう。
また脂肪や筋肉が発達する頃です。
運動量が徐々に増え、自我が芽生え始めます。
この頃から、ブリーダーさんの元を離れ、新しい家族のところへ行きます。
生後3~5ヵ月頃
この頃の体重は8~15キロになり、5か月までの成長がとても早いです。
また骨格構造が発達しはじめ、成犬の半分の体重まで成長します。
常にアンテナを張っていないと見逃してしまいそうです。
私が子供の頃、飼っていた犬の出産に立ち会ったことがあります。
2匹の子犬を生み、その後やんちゃに走り回るまでとても早かったです。
あっという間に、大きくなっているので、小さな変化も見逃せない毎日でした。
生後6~12ヵ月頃
脂肪や筋肉がつき、成長スピードが落ち着き、体重が14~20キロになります。
ですが8~9ヵ月頃から骨格や臓器が成長し始めます。
また好奇心旺盛なので心と体のサポートも大切な時期です。
生後15~18ヵ月頃
ついに成犬になる頃で、体重が25~30キロまで増えます。
体重や体高などの成長が落ち着き、フードの切り替えもします。
フードの切り替えを行う際は、偏食や体調不良に気を付けてください。
成犬の大きさになるまで、生まれてから1年半かかります。
長いような短いような、あという間に大きくなっていそうですね。
また生まれた頃と体重を比べてみると、約70倍も違います。
しかし大型犬の体が、完全に完成するまで3年以上かかると言われています。
この時期になったら、成犬というわけではないということです。
シェパードは痩せすぎがいい?
シェパードが成犬になるまでの、成長過程がわかりました。
成長過程がわかると、今後どのようにしていけばいいかわかります。
しかし、まだ大切なことがあります。
それは体重管理です。
体重管理は子犬の時期から行う必要があります。
大型犬のシェパードは、股関節形成不全という関節疾患の病気になる可能性があります。
この病気は、体重が重い大型犬がなりやすく、発達時期に起こります。
症状は、股関節が痛みだす、炎症が起こるなどです。
この病気にならないために、体重を増やす目安を守りましょう。
生後2ヵ月からの体重は、1ヵ月3キロ増やすのがいいとされています。
痩せすぎで心配になるかもですが、このくらいが病気になりにくいです。
この情報は、経験豊富なブリーダーさんや整形外科の先生なら知っています。
昔はたくさん食べさせて、大きく育てるのが当たり前でした。
ですが、今はそうではないということを覚えておいてほしいです。
また体重管理をするとき、必要な栄養をあげていれば健康状態に問題はありません。
フードによってカロリーが違うので、パッケージを確認し忘れないようにしてください。
太っているかのチェック
太ってしまうと、病気になるリスクがあるのがわかりました。
ですが、太っているのかよくわからないという方もいると思います。
そんな方は、ボディコンディションスコア(BCS)でチェックしてみましょう。
ボディコンディションスコア(BCS)は、肥満度をチェックできます。
- BCS 1は痩せている。骨が見え、脂肪がない。
- BCS 2はやや痩せている。肋骨が触れる状態。
- BCS 3は理想体重。余分な脂肪がなく、くびれがある状態。
- BCS 4はやや肥満。少し脂肪が多い。
- BCS 5は肥満。脂肪に覆われ、肋骨がわからない。
このように、5段階でチェックできるようになっています。
ネットで検索してみると、環境省のホームページに詳しい内容が掲載してあります。
また動物病院やペットショップに、パンフレットもあります。
詳しく知りたい方は、ネット検索やパンフレットを手に取ってみてください。
中には、今すぐ知りたいという方もいると思います。
そんな方のために、簡単にチェックする方法があります。
- 背中のお肉をつまむ。
- つまんだお肉を引っ張る。
やり方はこれだけです!
つまんだお肉を引っ張った状態で判断します。
- つまむことができない。肋骨が見えている状態。…痩せすぎ
- ブヨッとした。肋骨が脂肪でよくわからない状態。…少し太りすぎ
という基準です。
あくまで簡単なチェック方法なので基準はあいまいです。
しっかり知りたい方は、ボディコンディションスコア(BCS)でチェックしてみましょう。
そして太りすぎないように散歩をしてあげましょう!
大型犬の場合、1日1時間以上の散歩を2回します。
誰がどの時間に散歩に行くのか話し合って決め、散歩に連れて行ってあげましょう。
昔犬を飼っていたとき、毎日散歩をしていました。
当時小学生だったので、田舎道を走りながら散歩をする日もありました。
まとめ
- シェパードの体重推移は、誕生から生後15~18ヵ月頃まで動きがある
- シェパードは痩せすぎくらいの方が、股関節形成不全になりにくい
- 太ってるかのチェックは、ボディコンディションスコア(BCS)で確認
シェパードの成長過程には、いろんなことがありました。
その中でも特に注意が必要なのが、股関節形成不全という大型犬がなりやすい病気です。
この病気にならないためにも、体重管理を子犬の頃から行ってあげましょう。
そうすることで健康で元気に、毎日少しずつ成長してきます。
それはシェパードだけではなく、飼い主さんも一緒です。
私もペットを飼う前と後では、生活が変わりました。
新しい家族と仲良く楽しく過ごすために、必要な知識を付けていくからです。
中には大変なときもありますが、楽しいことの方がたくさんあります。
新しい家族のために、必要な知識を身に付けてほしいです。
そしてペットと一緒に楽しい毎日を過ごしてもらいたいです。