シェパードの長毛は珍しい!?その理由とメリット・デメリットを解説

みなさんは子供の頃、

「モフモフした大きいワンちゃんが欲しいなぁ…」

と思ったことありませんか?
そしてその”モフモフした大きいワンちゃん”とは毛が長くて大きくて穏やかなイメージではないでしょうか?

日本ではゴールデンレトリバーやプードル等の大型犬が人気ですが、実は海外ではペットとして大人気な大型犬といえばシェパードなんです!

シェパードといえば警察犬で活躍している姿から、おそらくこちらの画像のような短毛の筋肉質なイメージがあると思います。

しかしシェパードには長くフサフサした毛の持ち主の“長毛種”も存在するのです。
その長毛のシェパードは可愛い見た目で、とっても珍しいんです!

そこで今回は、ペットとしての愛嬌も持ち合わせる珍しい長毛シェパードの魅力長毛であることのメリットとデメリットを解説します。

モフモフした可愛いシェパードにぜひ癒されてください♪

人気の長毛シェパード3種をご紹介!

世界にはたくさんのシェパードが存在しており、その数はなんと60種以上も。
今回は特に人気の3種をご紹介します。

ジャーマン・シェパード・ドッグ

警察犬として日本でも認知度の高いシェパードです。
ドイツが原産国で、がっちりとした筋肉質な体格とピンと立った大きな耳が特徴。

性格は警戒心が強く、高い知性と忠誠心を持っており、そのポテンシャルの高さから警察犬や軍用犬など、様々な場面で活躍しています。

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグ

スイスが原産国で、全身が白色の被毛で覆われたジャーマン・シェパード・ドッグの白色種です。
体格はジャーマン・シェパードとさほど変わりは無く、性格は穏やかで、とても友好的。

昔は白色遺伝子を持っているというだけで処分対象になったそうですが、その優しい顔つきと温和な性格から今では家庭犬としても人気が高いようです。

オーストラリアン・シェパード

名前からオーストラリアが原産国と思われがちですが、アメリカから発展したと言われています。
コリーに似た顔立ちで脚が長く、垂れ耳が特徴です。
性格はとても忠誠心が強く、愛情深い。

遊ぶことが大好きな活発な犬種です。

これらのシェパードには、短毛種と長毛種の両方が存在しますが、私たちが良く目にするのは短毛種のジャーマン・シェパード。

その理由は、長毛種は稀少性が高いと言われている為です。
では、なぜ長毛種の稀少性が高いのか?深掘りしていきましょう。

長毛種の稀少性が高い理由

理由①:欠点として排除されていた時代

シェパードは昔から牧羊犬や軍用犬として活躍していましたが、長毛は仕事に支障が出るとして避けられていました。
雨雪などの悪天候の場合、長い毛が水分をまとってしまい動きが鈍くなってしまうからです。

そんな理由から品評会では“長毛は欠点”と減点されていました。
今では長毛種の部が設けられ見直されてきていますが、未だに“長毛はスタンダードではない”と考える国もあるのだとか…。

理由②:長毛種は両親共に長毛でないと産まれない

長毛種はシェパードの中では劣性遺伝とされており、両親ともに長毛遺伝子をもっていないと長毛シェパードは産まれてきません。

さらには“長毛は欠点”と考えられていた時代から、短毛シェパードは需要が非常に高く近親交配も行われていたほど繁殖されていきました。

このようにもともと長毛遺伝子が稀である上に、積極的に繁殖を行わなかった背景があるため、シェパードは稀少性が高いと言われています。

それ故に長毛種をペットショップで見かけることは難しいです。
実際に飼育されている方は以下の方法で迎えていることが多いようです。

  • 優良なブリーダーから紹介してもらう
  • ドッグスクールや警察訓練所から購入する
  • 保護犬の里親になる

それでも長毛を見つけることは容易ではないため、購入を検討されている方は根気強く探しましょう!

長毛シェパードのメリット・デメリット

上記のように排除されていた時代から打って変わって今では家庭犬として人気の高い長毛シェパード。

中には訓練所やブリーダーを探し回る根強いファンもいるのだとか…。
それではここで長毛のメリット・デメリットをお伝えしていきます。

これはもう言わずもがな、見た目の可愛さ・美しさ・上品さです!
さらには長毛なだけで穏やかな印象を与えてくれます。

大型犬は怖いイメージも持たれがちですが、優しそうに見えるワンちゃんは長毛なことが多いと思います。

また、短毛種とは違い排除されていた長毛シェパードは近親交配といった乱繁殖がなく、そのため遺伝子疾患が短毛種と比べて少ないようです。

シェパードはダブルコート(上毛と下毛の2層で構成された被毛)の犬種で、春と秋の換毛期には大量に毛が抜けます。
短毛と長毛で抜ける量は一緒なのですが、その違いは、長毛はお手入れに手間がかかることです。

皮膚トラブルを避けるためにも毎日のブラッシングと定期的なトリミングは欠かさないようにしましょう。

私も以前ロングコートのチワワを飼っていましたが、換毛期の抜け毛処理にはとても手がかかりました。
ブラッシングやトリミングを行ってもどうしても抜け毛は大量に出てしまうものです。

そこは理解して抜け毛処理や毛玉・皮膚トラブル対策をしっかり行っていきましょう!
お手入れは正直大変ですが、長毛はその大変さを超えるほどの可愛さですよ!!

まとめ

  • シェパードには短毛種と長毛種が存在している
  • かつて”欠点”として排除されていた長毛は繁殖されず、今でも稀少性が高い
  • 長毛はブラッシングやトリミングのお手入れが大変…。しかし可愛さは圧倒的!

今回は、長毛のシェパードについてご紹介しました。
長毛か短毛かは好みの問題で性格や体格にはさほど変わりはありません。

警察犬としてのかっこいいシェパードもいいですが、モフモフとした優しそうなシェパードもとても魅力的ですよね。
長毛のワンちゃんは見た目の可愛さから人気が高いですが、ブラッシングやトリミングといった手間はかかります。

ワンちゃんの毛艶の美しさは飼い主さんの努力の賜物だと思いますのでその大変さも楽しんでできたら良いですよね♪

最後までお読み頂きありがとうございました。