レオンベルガーとの暮らし~体重を管理して健康に過ごしませんか

レオンベルガー愛にあふれるみなさんへ。
超大型犬のレオンベルガーを家族に迎えるにあたり、どうしても心に留めておいてほしいことがあります。

それは、レオンベルガーの健康管理について、です。
犬を一匹、家族に迎え入れるにあたっては、それがどんなに小さな犬であっても、思っていた以上に大変なことがたくさんあります。

ご飯のこと、排せつのこと、しつけのこと。
散歩はどれくらい行けばいいの?
などなど。

その中で今回は、レオンベルガーの体重管理について、一緒に考えたいと思います。

超大型犬のレオンベルガーだからこそ、体重を適正に保ち、健康な生活を送れるようにしてあげるのは飼い主の務めだと思うのです。

今回は、

  • レオンベルガーを飼うにあたっての留意点
  • レオンベルガーがかかりやすい病気
  • レオンベルガーの体重管理ってどうするの?

といった点について書かせていただきます。

体重管理というと、少し厳しめなイメージもあるかもしれません。

「食べたいモノ、いっぱい食べさせてあげたいよね~。」

「人間だって、体に良くないもの食べたいとき、あるよね~?」

なんて思いませんか?

私は思いました。
自分が犬を飼っていた時も、ついつい人間の食べているものを与えてしまったり、好きなおやつをたくさんあげてしまったり…。

ワンコがおいしそうに食べているのを見ると、心が緩んでしまうんです。

でもね、ワンコと人間は違います。
食べていいものも違うし、必要な栄養成分も異なります。

そして、ワンコの一生は人間よりずっとずっと短いんです。
だから、大切な愛おしい存在の一生を、不健康にしてしまうわけにはいきません。

私たち犬好きは、大切なワンコのために自分の心をきちんと管理して、健康で楽しい毎日を
過ごせるように一緒に学んでいきませんか?

ここでお話しすることを、超大型犬レオンベルガーを飼うという、わくわくどきどきの生活にお役立ていただければ幸いです。

レオンベルガーを飼う時にあたり心に留めてほしいこと

超大型犬です

レオンベルガーは超大型犬に分類されます。
成犬時の体高 65~80㎝(体高:地面から首と背中の境目あたりまでの高さ)
体重 35~50㎏(雌雄差あり)

身体が大きいので、飼育するにはゆったりと快適に過ごせる広いスペースが必要です。

暑さに弱い

被毛が長くダブルコートで、熱がこもりやすいこともあり、寒さには強いが、暑さには弱いです。
夏場は食欲が低下したり熱中症になりやすいので要注意です。
快適な室温を保ち、屋内飼育が望ましいです。

お手入れが大事

毛量が多く、長くて毛玉になりやすいので、毎日のブラッシングは欠かせません。
皮膚病の予防にもなります。
たれ耳で皮膚が蒸れやすいので、ブラッシングの時は耳の中もチェックしましょう。

寿命は短い

レオンベルガーの平均寿命は8~9歳

一般的な犬の寿命は約15年程度といわれているので、レオンベルガーはほかの犬に比べて短命といえます。

レオンベルガーは広いリビングで、夏は涼しくのびのび過ごさせてあげるのが、体にもよさそうですね。
以前から、大型犬と家の中で暮らす生活にあこがれていた私としては、考えただけでうっとり幸せになるような風景です。

大切な家族として迎え入れる以上、出来るだけ健康管理に気を配り、少しでも長く一緒にいられるようにしたいものですね。

レオンベルガーがかかりやすい病気は

股関節・肘関節不全

股関節や肘関節が変形したり、正常に形成されなくなる病気です。
大型犬の場合、過度に関節に体重がかかることで発症することもあります。
太りすぎは、発症リスクを高めます

胃捻転

大量のガスにより胃が拡張したり、ねじれてしまう病気です。
大型犬によく見られ、死に至ることもある緊急性の高い病気です。
一気にたくさん食べたり早食いしたり、食後に激しい運動をすることで発症したりします。
食後一時間程度は、激しい運動は避けてくださいね。

アジソン病

副腎皮質から分泌されるホルモンが不足する病気です。
原因は、特発性・医原性・二次性などいくつかあるようです。
症状としては、食欲・食事量低下、嘔吐、下痢、元気消失、体重減少、などです。
重症化してはじめて気づくケースも多いそうです。

レオンベルガー多発性ニューロパチー

レオンベルガー特有の病気です。
遺伝性疾患で、子犬の頃に発症します。運動麻痺や後ろ足の筋力の低下
がみられます。

子犬期に遺伝子検査することで判明します。

レオンベルガーがかかりやすい病気がいくつか挙げてみましたが、特有の病気や死に至るような緊急性の高いものなどもあり、少し心配です。

犬は言葉を発することが出来ないから、近くにいる飼い主さんが体調の変化を見逃さないようにしたいですね。

食欲がない、食べない、元気がない、体重が減った、などのサインをきちんと感じ取ってあげることが大事です。

レオンベルガーの体重を管理する上で、体重に着目することは重要なポイントだと言えるでしょう。

レオンベルガーの体重管理ってどんなふうにすればいいの?

体重管理は、レオンベルガーが健康に生活するために欠かせないことだとわかりましたね。

体重が増え肥満になると、心臓や関節への負担が増え、免疫の低下、膵炎や皮膚病の
要因となります。

逆に、痩せすぎは、病気になった時の体力不足や、皮膚病のリスクを高めます。

適切な体重をキープすることは欠かせません。

さて、では実際に適切な体重管理とはどのように行えばいいのでしょうか。

食事量のコントロール

まずはやっぱり、適正な量の食事を与えてください。

犬が必要とする栄養素を含んだ総合栄養食といわれるもの、それもできるだけ添加物の少ないものがよいでしょう。

おやつも食事量の中に含まれるということを忘れないようにしましょう。
提供する量については、その子の年齢・体格により異なるため、できれば獣医に相談するのが一番ですね。

適正な体型・体重を保つための指標として、「ボディコンディションスコア」という評価指標も
環境省のHPに掲載されているので、ご参考にしてください。

(引用:環境省パンフレット【飼い主のためのペットフード・ガイドライン~犬・猫の健康を守るために~】より)

定期的に体重測定もしてあげましょう
ただし、レオンベルガーは超大型犬なので、飼い主が抱っこして体重計に乗るのは至難の業。
動物病院に行った際に、先生にお願いして測定するのもいいと思います。

あまり神経質になる必要はないですが、ボディコンディションスコア等も活用しながら、適正な体型や体重の維持に努めてください。

散歩などの適度な運動

体重管理は、摂取カロリーだけでなく消費カロリーと合わせて考えなければなりません。
レオンベルガーは超大型犬なので、激しい運動は必要ないですが、しっかり目の散歩はかかせません。

1日2回、1回1時間程度の散歩は心がけてください。

そのほかにも、コミュニケーションを兼ねたボール遊びなどで、適度に体を動かす時間を作ってあげてください。

家族で一緒に楽しく身体を動かすなんて、家族との触れ合いが大好きなレオンベルガーにとっては至福の時間になること間違いなしです。
ついでに、人間のダイエットにもなりますね(笑)

まとめ

 

レオンベルガーとできるだけ長く一緒に過ごせるように、健康でいてもらうために

  • レオンベルガーを飼うにあたり、心に留めておいてほしいこと
  • レオンベルガーがかかりやすい病気
  • レオンベルガーの体重管理ってどうすればいいの?

という点について、書かせていただきました。

超大型犬のレオンベルガーだからこそ、体重の管理を行うことはとても大事なことだと思っています。

もし、病気になり足腰が弱ってしまったら、おトイレに行くのも病院に行くのも、飼い主が抱きかかえて連れていくことは困難です。

私が買っていた犬は、中型の雑種でした。体重は13kg。
最後は、脳の疾患と認知症でうまく歩けなくなり、ぐるぐる家の中を旋回したり、すぐにこけて立てなくなったり…。

散歩でも家の中と同じように、ぐるぐる歩いたりこけたりしていました。
最終的には、常に抱っこで移動だったので、思ったんです。

「もし、大型犬だったら、どうやってお世話するんだろうなあ。」

寝たきりになったら、床ずれが出来たりします。
そんなお世話をするのも、飼い主の務めあり、そこで得る感情も得難いものではありますが、できればつらい思いをさせる時間を先送りに、少なくしたい。

命あるものはいつかはいなくなる、それは避けられないことですが、もし私たちがきちんと健康管理をしてあげることで、できるだけ長く元気に楽しく一緒に暮らせるのであれば、その尽力を惜しむことは選択肢にはありません。

体重管理はその第一歩であり、変化に気づく分かりやすい指標です。
ぜひ家族みんなで関わってあげてください。

愛するペットとの幸せな時間をできるだけ長く、できるだけたくさん作れますように。