皆さん、”土佐犬”をご存知でしょうか?
土佐犬とは、大型犬〜超大型犬に分類される闘犬として有名です。
闘うために作られた犬種なため、適正な飼育ができないと、悲しい事故が起きてしまうこともあります。
そのため、”危険で凶暴な犬種”だと思われてしまうこともしばしば。
そこで今回は、土佐犬の性格や正しいしつけ方をまとめてみました。
土佐犬の性格
土佐犬は土佐藩(高知県)を起源とする闘犬です。
闘技のために改良された強靭な肉体を持っているため、見た目も強そうで格好良いですよね。
では、土佐犬の性格を詳しく見ていきましょう。
飼い主に対しては従順でおとなしい
大型犬らしく、慣れた人に対してはとても従順でおとなしいです。
主従関係をしっかりと築いている相手に対しては忠誠心が強く、穏やかです。
正しく信頼関係を構築することを常に意識しましょう。
飼い主以外の人間や他の犬には心を開かない
闘犬として作り出された土佐犬。
そのため、内側には強い闘争心を秘めています。知らない人や犬には決して心を開かず、警戒心を抱きます。
また、少しの刺激で闘犬としての本能をむき出しにすることもあり、一度闘うと決めたらひるむことはありません。
このような性格から、現在は番犬として活躍することが増えた反面、ドッグランなどで他の犬と遊ぶことは苦手です。
オスとメスで違う部分もある
オスはメスよりも闘争心が強いため、闘犬に使われるのはオスのみです。
また、土佐犬が持ち合わせている闘争心の強さにオス特有のリーダー性がプラスされるため、正しくしつけを行わないと、飼い主に対しても自分が優位に立とうとします。
それに対して、メスは穏やかな性格で人にもよくなつきます。そのため、繁殖犬や愛玩犬として使われることも多いです。
また、メスは自分の時間を大事にする傾向があります。
メスはオスよりも穏やかではありますが、それでもやはり他の犬との共存は難しいと考えられます。
土佐犬の正しいしつけ方
信頼できるリーダーになる
闘犬は、飼い主の指示をもって闘いを行います。どんな時でも飼い主の指示には絶対従う従順さを持っています。
そのため、強固な信頼関係を築ければ、土佐犬は忠実で頼もしい番犬となることができるでしょう。
しかし、そのためには、忍耐強く時間をかけて土佐犬を育てる必要があります。
どんな時も冷静に、威厳のある態度を取り、舐められないようにすることが大切です。
子犬の時から人や犬に慣れさせる
土佐犬は警戒心がとても強いです。
子犬の頃から社会化訓練を行い、新しい人や犬との出会いが楽しいものであることを教えましょう。
警戒心を高めすぎないことで、どんな環境にも適応できる成犬に育ちます。
成犬になった土佐犬は非常に力が強いので、人間の力だけではコントロールができなくなります。
子犬の頃から少しずつしつけを行いましょう。
明確なコミュニケーションを心がける
土佐犬は賢く知能が高い犬種なので、新しいこともすぐに覚えることができます。
明確なコミュニケーションを心がけ、土佐犬が混乱することのないように関わることが求められます。
また、土佐犬は飼い主を喜ばせるのが好きです。
関係が出来てくると、より一層飼い主を喜ばせるために意欲的に訓練に取り組んでくれます。
ブリーダーやドッグトレーナーにアドバイスをもらう
土佐犬は体も大きく、力も強いです。
本来初心者が簡単にしつけられる犬種ではありません。
困った時はすぐにブリーダーやドッグトレーナーに相談しましょう。
周囲へ危険を及ぼしたり、事故が起きたりしてからでは遅いです。
また、大切な家族となる土佐犬が幸せな犬生を送るためにも、周りへの安全には最大限の注意を払いましょう。
プロの力も借りながら正しく育てることが大切です。
まとめ
今回は、土佐犬の性格と正しいしつけ方を紹介しました。
土佐犬の性格
- 飼い主に対しては従順でおとなしい
- 飼い主以外の人間や他の犬には心を開かない
- オスとメスで違う部分もある
土佐犬の正しいしつけ方
- 信頼できるリーダーになる
- 子犬の時から人や犬に慣れさせる
- 明確なコミュニケーションを心がける
- ブリーダーやドッグトレーナーにアドバイスをもらう
過去には土佐犬が悲しい事故を起こしてしまったこともあります。
また、一部の地域や自治体では”危険犬種”として飼育の規制を行っているのも事実です。
しかし、もともと土佐犬は人間が闘犬として作り出した犬種なのです。
土佐犬は正しく育てることが出来れば飼い主に対してはとても穏やかで従順な面を見せます。
そうなれば、土佐犬はあなたにとってきっとかけがえのないパートナーとなり、飼い主も土佐犬も幸せに過ごすことができるはずです。
あなたも、土佐犬と充実した人生を送ってみませんか?