土佐犬という名前を聞くとみなさんどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。
- 顔が怖い
- 大きい
- 強そう
なんてイメージを持つ人が多い気がします。ちなみに私の土佐犬のイメージはズバリ、
「頑固オヤジみたいな顔してるな。」
でした笑
土佐犬を見かけても、
「見た目も怖いし、周りから凶暴だって聞くし…」
と、少し距離を置いてしまう人も少なくないと思います。
しかしその認識、実は少し誤解があるんです。
みなさんはこれまでに、
「この人怖そう…と思っていたけど、接してみたら友達思いのすごくいい人だった」
なんて経験ありませんか?
土佐犬も実は一緒で、躾をしっかりしてちゃんと向き合って接してあげれば、最高のかわいいパートナーになってくれるんです。
そこで今回は、頑固オヤジのような強面土佐犬の実はかわいいところを3つに分けてお話しします。
そもそも土佐犬ってどんな犬?
かわいいところを話す前に少しだけ、土佐犬がどのような犬なのか触れておきたいと思います。
皆さんがイメージする土佐犬って、実は純日本犬ではありません。
「え?土佐犬って名前なのに?」
ってなりますよね、私はなりました。
土佐犬は元々四国犬という犬でした。四国犬は狼のような見た目をしています。
皆さんの頭に浮かんでいる犬は狼とはちょっとかけ離れていますよね。
彼らの本名は土佐闘犬といって、『闘犬』をルーツに持っており、『強く』するために世界各国の大型犬との血を混ぜ合わせて今の姿になりました。
あのふにゃふにゃな耳やブヨブヨなお顔にも実はちゃんと理由があって、闘犬で相手の犬に噛まれても怪我をしにくくするためなんです。
そういった品種改良により誕生したのが今の頑固オヤジスタイルというわけです。
かわいいところ①つぶらな瞳
まず一番に目に止まるのはその容姿ですよね。
一見すると体も大きく、眉間にシワもあるため怖そうに見えるかもしれません。
土佐犬は闘犬をルーツに持っていることから、『より強く』見えるよう世界各国の大型犬との血を掛け合わせた結果、今のような迫力のある姿になりました。
しかしよく見るととってもつぶらな瞳をしているんです!
体はとっても大きいのに、瞳は小型犬のチワワより小さくて、なんとも愛嬌のあるお顔をしています。
眉毛のように見える黒い模様も困り眉毛のようでなんだか可愛らしい…。
とっても強いのに、やや頼りなさそうに見えてしまうのも逆に癒されちゃいますね。
中には麻呂眉のような模様の土佐犬もいるので探してみてください。
また、楽しそうにしている時は口角がキュッと上に上がり、お口のたるみがふにゅっとしているのも個人的にはお気に入りのポイントです!
ちなみに、土佐犬といえば茶色!というイメージが私は強かったのですが、実は毛色もレッド、フォーン、アプリコット、ブラック、ブリンドルといった色々な毛色の子がいるんです。
中には胸と足の白斑模様がある子もいるんだとか…。
観察していたらかわいいポイントがどんどん見つかりそうですね。
かわいいところ②ほんわり穏やか
闘犬として活躍をしているため、『怖い犬』と思われがちな土佐犬ですが、実は他の大型犬と同じように寛容で穏やかな性格の犬種です。
飼い主さんのことが大好きで、家族に対してはとても従順で、忠犬ハチ公も顔負けです。
忍耐強さもあるので、まさに九州男児の血を受け継いでいるような性格をしています。
ちゃんと躾をして信頼関係を築くことができれば、飼い主さんを守ってくれる最高のパートナーとなってくれる事間違いなし!
かわいいところ③家族思い
土佐犬の一番の特徴でもある「強さ」
土佐犬はその強さを大好きな家族を守るために使ってくれるのです。
少しぽけ〜っとしたお顔をしているかもしれませんが、闘争心や警戒心もとっても強いのでお家を守る番犬としてもものすごく向いています。
大切な家族のことを全力で守る忠誠心がなんとも愛おしいですよね。
外ではかっこよく、家ではデレデレ…。
まさにツンデレ犬の代表と言えるのではないでしょうか。
ちなみに近年では家庭犬としても飼いやすいようブリーディングされていますので、昔よりは飼いやすくなった印象があります。
まとめ
- 一見怖そうなのによく見るとつぶらなかわいい瞳をしている
- 怖いイメージを持たれがちだが、実際は寛容で穏やかな性格
- 「強さ」を大切な人のために使ってくれる
以上が土佐犬のかわいいところ3選でした。
人は見た目によらずというのは犬も一緒です。
たくさんの愛情を注いで、内面に隠れている優しい部分を引き出してあげることが大切ですね。
しかし、闘犬のルーツを持つ土佐犬を飼うというのはとても難しいということだけはしっかり頭にいれておいてくださいね。
たまに土佐犬に襲われたといった報道を目にすることがありますが、あれは土佐犬の性格やルーツをしっかり把握できていない飼い主のしつけと管理不足の問題で土佐犬そのものが悪いわけではありません。
「土佐犬を強く強く改良していったのは人間なのに、なぜ最終的に悪いと言われるのは土佐犬いなってしまうのか。」
そう考えるだけで私自身とても胸が苦しくなります。
それでも世間に映るのは躾をしなかった飼い主ではなく怪我をさせてしまった犬が悪く写ってしまいます。中には犬が殺処分になってしまうこともあるんです。
それは悲しすぎますよね…。
犬と人間は昔からうまく共存して、共に助け合いながら生きてきた関係です。
その忠誠心は犬の本能にも強く組み込まれているので、躾けられればその分だけよく成長するという事です。
この記事を読んで、土佐犬って意外とかわいいことがわかっていただけたり、土佐犬のイメージがもっとずっとよくなれば幸いです。
ぜひ飼い主さんたちが子犬の頃から真摯に向き合い、しつけをしてあげることでおおらかな優しい土佐犬に育ててあげてください。