土佐犬とミニチュアダックスフントの悲しい事件をご存知でしょうか?
2023年7月の早朝に路上でミニチュアダックスフントを抱っこして散歩をしていた女性が82歳の男性が連れていた土佐犬に襲われてしまいました。
女性は腕に軽傷を負い、連れていたミニチュアダックスフントは噛まれて死亡してしまった事件です。
事故のように扱われることもありますが、内容を詳しく見ていると私は事件のように感じました。
私も犬と一緒に暮らしているので、とても心が痛くなるような事件で飼い主としての責任というものを大きく感じる出来事でした。
この記事では、飼い主がいたにも関わらずこのようなことが起こってしまった背景とこの事件を通して、考えさせられることがありましたので、詳しくまとめていきたいと思います。
土佐犬ってどんな犬?
体高:55〜60㎝以上 体重:35〜90kg
土佐犬は、元々は猪狩りや闘犬に使われるために作出された犬です。
とても勇敢で力強く、非常に獰猛な性格が特徴とされています。
頑固な性格であることから、しつけが難しく、しばしば支配的な一面も持ち合わせています。
一度起こり出すと収まりが悪く、初めての飼い主にはしつけや社会化に特に注意が必要です。
しかし、正しくトレーニングを受けていれば忠実で愛情深く慣れた人には非常に寛大に接します。
家族を守るために命を捧げる覚悟さえも持っている犬です。
このように土佐犬の特徴を調べてくると、大きくて強うそう、大人しくても近寄りがたいといったイメージになりますよね。
土佐犬の飼い方などを見ても、“知らない人や犬には警戒心を抱くので注意が必要”と出てくるので、飼い主としてはしっかりトレーニングやしつけを行い、散歩をして人と会っても大丈夫なように、または何かあった時に制御できる技術を持っていることが飼い主としての責任になると思います。
事件の詳細
ミニチュアダックスフントを散歩に連れていた女性は飼い主ではなくドッグトレーナーであり、その日は預かっていたダックスの散歩に出掛けていました。
抱っこをして散歩をしていると背後の気配に気づき、5メートルほど後ろに土佐犬がいるのを確認しました。
年配の男性と一緒にいたが、距離が縮まってくることが気になりトレーナーは
「近づけないでくださいね」
「ちゃんと待っててくださいね」
と声をかけたそうです。
男性は、
「あー、大丈夫、大丈夫」
という反応に少し不安になり足早に進みますが、どんどん土佐犬が近寄ってきます。
この時点で、リードで制御できていたのか離していたのか詳細は不明ですが、土佐犬に追いつかれてしまったトレーナーの方は抱っこしていたミニチュアダックスフントを高く揚げました。
しかし、簡単に飛びつかれてしまいます。
土佐犬の飛びつかれたことと土佐犬のリードがトレーナーの足に絡まり尻もちをついてしまい腕に抱え込んでいたミニチュアダックスフントのお尻を噛まれてしまい「キャン、キャン」と鳴いていました。
この時点で、土佐犬の飼い主は止めようとしているように見えなかったそうです。
「止めて」
とトレーナーが騒いで格闘していると、抱えていたミニチュアダックスフントの体がだらんとし、口が白くなっていることに気づきました。
土佐犬の飼い主の男性は
「噛んでないよ」
「騒ぐからだ」
と言ったそうです。
噛まれたミニチュアダックスフントは病院で蘇生処置をしたそうですが、そのまま死亡しました。
この事件を見て、驚いたのは土佐犬の飼い主の年齢です。
土佐犬の特徴や性格を知ると、82歳の男性が飼い主であることの怖さを思い知ります。
自身の犬が噛み付いていることすら認識できず、自身の犬の暴走を止めることができなかったことがこの事件を起こしてしまった要因だと思います。
そして、土佐犬という大型犬を飼うことへの自身の過信も原因の一つになったのではないかと思います。
大型犬を飼うということ
大きな犬を飼っている方を見ると、大人しくしつけされていたり、おおらかに家族と接していたり、家族に安心感や癒しを与えてくれる存在になっていると感じます。
私も動物が好きなので大型犬には憧れがあります。
ですが、今回の事件を見て、可愛いからだけでは飼うことを簡単に決めてはいけないということを改めて感じさせられました。
可愛いから飼うということを選択した場合、大きな責任も伴ってくるのです。
土佐犬であれば、土佐犬の特徴や飼い方を見ると“体力と技術に自身のある人向き”という言葉が出てきます。
その犬の特徴や性格をしっかりと理解し、自身の対応能力を過信せず正しい判断が必要となります。
そして、犬の飼育に対して適切な環境で育て適切なトレーニングとケアを提供することが大切になります。
まとめ
- 土佐犬は元々、猪狩や闘犬に使われていた犬で警戒心が強く、知らない人や犬には注意が必要です。
- 土佐犬に噛まれて死亡してしまったミニチュアダックスの事件があります。
- 飼い主は、自身を過信せず必要なトレーニングやケア、その場の対応が必要になります。
今回は、土佐犬とミニチュアダックスの事件についてまとめてみました。
土佐犬としては、襲うつもりはなく遊び半分だったかもしれません。
ですが、土佐犬の力の強さを理解していなかった飼い主だったためこのような事件に繋がってしまったのではないかなと悔やまれる事件です。
犬や猫、動物を飼う場合は、飼うことに対して責任をしっかりと持つことを考え自身の環境や状況に適切か判断をしっかりとしていただければと思います。
我が家にも、小型犬ではありますが一緒に犬が暮らしています。
昔は私も、犬が可愛いから欲しいと小さい頃からよく言っていましたが、犬を飼うということはしつけや生活のお世話だけではなく、他人への迷惑がかからないようなトレーニング、また迷惑をかけてしまった時の責任が発生するのです。
犬を飼うということと同時に色々な可能性を考えて責任を持てるかどうかしっかり考え対応できる能力を持っているかを判断するべきだと思います。
可愛いだけでは責任を持って育てることはできないのです。