土佐犬VSピットブル!闘犬と呼ばれる彼らの強さの所以は⁉︎

みなさん、土佐犬とピットブルという犬種をご存知ですか?

この2つの犬種にはとある共通点が存在するのです。

それが、闘犬だということです。

闘犬とは犬同士を戦わせる『ブラッド•スポーツ』の一種です。

その競技の中でも日本で一番強いとされているのが土佐犬、海外で一番強いとされているのがピットブルになります。

ここで多くの人が疑問に思うのは、日本一と世界一の闘犬同士を戦わせたらどちらの方が強いのかということです。

なので今回は、日本最強の土佐犬と海外最強のピットブルそれぞれの強さの所以と世界最強はどっちの犬種なのかついてお伝えします。

日本最強 土佐犬の強さの所以

土佐犬と聞くと、みなさんどんなイメージをお持ちでしょうか。

  • 日本犬
  • 見た目が怖い
  • 凶暴、強い

こういったイメージをお持ちの方が多い印象です。

私の中の土佐犬のイメージは…

「垂れた耳にシワシワの顔、つぶらな瞳から頑固なおじさんのようなお顔立ちだな。」

でした(笑)

体つきはガッチリしているのに、シワが多くたるんだ体をしていることで余計におじさん感を助長しているようにも感じますが、実は理由があるんです。

闘犬がルーツになっている土佐犬は噛まれても怪我をしないよう顔や急所が近い喉元や首回りの皮がたるんでいるんです。

また、噛む力が必要になってくるので顎が幅広く四角い輪郭をしています。

がっしりした体つきで、体高は約60cm、体重は90kg〜91kgと大きな体をしているので、それも土佐犬が強そうだと印象付ける特徴の一つですね。

でもここで一つカミングアウトしてしまうと、実は土佐犬は純日本犬じゃないんです!

その名前から私自身、土佐犬は日本犬だと思っていました。
そう思っている方は他にもいるのではないでしょうか。

土佐犬は元々『四国犬』と呼ばれており、狩猟犬として人々に寄り添ってきていました。

しかし、四国犬を使っての闘犬が盛んに行われるようになったことで、もっと強い犬にするため、人々がイングリッシュマスティフやブルドック、グレートデンなどの他犬種を使って、交配改良を行うようになったんです。

その結果生まれたのが、今みなさんが慣れ親しんでいる土佐犬になります。

強いとされている犬種をいくつか交配されているのですから、日本最強と言われるのも納得できますね。

ちなみに現在も生息している元祖四国犬は天然記念物に指定されています。

外国最強闘犬 ピットブルの強さの所以

ピットブルと聞くと土佐犬と同様に凶暴な印象を持っている人は少なくないでしょう。

ピットブルはそのイメージからも土佐犬のような大型犬を想像する方も多いのではないでしょうか。

ピットブルは体高46cm〜56cm、体重は15kg〜36kgの中型犬に分類されるのです。

それでも海外最強と言われるのは、その肉体に秘密がありました。

全身筋肉質で引き締まっており、俊敏さもピカイチ、優れた身体能力を持ち合わせています

飼い主さんの訓練次第では、かなり筋肉質なピットブルもいるんだとか。

ピットブルも土佐犬と同じく、闘犬で勝つために作られた犬種のため、スタッフォードシャー・ブルテリアに、現在は絶滅している闘犬用のブルドックを交配改良させた犬種になります。

土佐犬VSピットブル

戦うために強靭な肉体と、強い闘争心が残されている土佐犬とピットブル。

実際にはどちらが強いのか気になるところですね。

結論からお話しすると、時と場合によります。

細かくお話ししていきますね。

土佐犬が出場している日本で行われている闘犬は細かくルールが決められており、人間でいうと格闘技に近いです。

デスマッチ形式ではないため、命のやり取りは存在しません

ルールは基本的に相手を力で押さえつけ、どちらかが吠えてしまった段階で闘技終了となります。

肉体的な強さというよりは戦う意思の強さを持ち続けた犬が勝つイメージですね。

一方ピットブルは海外で命のやり取りをするいわばデスマッチ形式での闘いになります。

ルールは国によっても異なってくるため、こちらも一概には言えませんが、基本的には日本のような厳格なルールはありません

犬が鳴こうが逃げようが、どちらかが命を落とすまで、あるいは飼い主が相手側に降参を申し出るまで続けるものもあります。

よって、闘い方の違う土佐犬とピットブルどちらが強いのかと言われると難しいですが、もし強さを比較するのであれば、

  • 命をかけず、相手を抑え込む闘い形式で行うならば、体格も大きく防御に優れた肉体から考えて土佐犬
  • 命をかけて、ルール無用で闘うならば戦闘に特化した身体能力と俊敏さから考えてピットブル

あくまで私個人の意見ではありますが、このような結果になるのではないかと考えています。

まとめ

  • 闘犬がルーツになっている土佐犬は噛まれても怪我をしないよう顔や急所が近い喉元や首回りの皮がたるんでいる。
  • 噛む力が必要になってくるので顎が幅広く四角い輪郭をしている。
  • 闘犬が盛んに行われるようになったことで、もっと強い犬にするため、人々がイングリッシュマスティフやブルドック、グレートデンなどの他犬種を使って、交配改良された。
  • 全身筋肉質で引き締まっており、俊敏さもピカイチ、優れた身体能力を持ち合わせている。
  • ピットブルも土佐犬と同じく、闘犬で勝つために作られた犬種のため、スタッフォードシャー・ブルテリアに、現在は絶滅している闘犬用のブルドックを交配された犬種。
  • 命をかけず、相手を抑え込む闘い形式で行うならば、体格も大きく防御に優れた肉体から考えて土佐犬
  • 命をかけて、ルール無用で闘うならば戦闘に特化した身体能力と俊敏さから考えてピットブル

土佐犬やピットブルといった闘犬は、時に他の犬や人に襲いかかってしまい、ニュースに取り上げられてしまうこともあります。

それによって、本当は飼い主に対しての忠誠心が強く、従順でおおらかな性格の土佐犬やピットブルであっても、周囲には好ましくない印象を与えてしまっているのが事実です。

しかし、元々は人間が娯楽のために交配改良をして作り上げた犬種であることはしっかり認識していてほしいなと個人的に感じています。

人間が行ったことは棚に上げて、土佐犬やピットブルに対するよくない印象だけが一人歩きをして、周囲に間違った考えや偏見だけが伝わっていかないことを心から願っています。